バロック
今回聴いたアンサンブル・コレスポンダンス(セバスティアン・ドセ指揮)演奏の一枚は,アンドレ・カンプラの『レクイエム』をメインに据え,ノートルダム大聖堂の音楽監督などを務めた17世紀フランスの作曲家による宗教作品を集めたプログラム。私自身,比…
最近は軒並みポップス作品ばかり聴いていたので、久しぶりに合唱のアルバムを聴く。ストリーミング(Apple Music Classical)で聴いているので時間さえあれば際限なく聴けてしまうのだが、そのような選択肢の過剰さが何を聴くかを選べなくさせてしまうような…
最近はルネサンス音楽やバロック音楽を聴くようにはなったが、ルネサンス末期と初期バロックあたりの細かい区別がどうなっているのかは未だによく分かっていない。他の時代区分にも言えることかもしれないが、二つの時代を生きた作曲家はどうやって区分され…
『エロスと暴力』と題された本アルバムは、ヴァルター・ナスバウム指揮のスコラ・ハイデルベルクによる演奏とミヒャエル・ロートショプフの朗読によって、前半はカルロ・ジェズアルド、後半はミケランジェロ・ロッシという2人の作曲家によるマドリガーレを、…
ルネサンス後期から初期バロックにかけてイタリアでは世俗歌曲である「マドリガーレ」が流行した。フランスで言うところの「シャンソン」、イギリスで言うところの「マドリガル」と近い位置付けのジャンルだろう(多分)。マドリガーレについて「主題は恋愛…
ベッラ・ヴォーチェ(=美しい声)というアメリカの合唱団の演奏によるルネサンス・バロック作品集。リザ・カリセシ・メイデンズ指揮。ビクトリアやパレストリーナといった有名どころの楽曲も聴いたことがない(録音も多くない)マニアックなところが選曲さ…
オーウェン・リースが指揮を務めるイギリスの古楽アンサンブル・コントラプンクトゥスによる、17世紀から18世紀初頭までのイタリアのモテット作品を集めた一枚。アルバムのアートワークに作曲家名が列挙されているが、モンテヴェルディ(4曲)、レグレンツィ…
今回はバロックの大作曲家の一人ハインリッヒ・シュッツの『音楽による葬送』に加えてシュッツのモテットと現代作曲家ニコラウス・ブラスによる現代曲『アースダイバー』を収めた2022年リリースの一枚を。フローリアン・ヘルガート指揮のコールヴェルク・ル…
イギリスのヴォーカルアンサンブルグループであるテネブレ(ナイジェル・ショート指揮)による、聖週間に行われる暗闇の朝課「テネブレ」にまつわる音楽の録音。バロック時代のフランスの作曲家フランソワ・クープランによる「ルソン・ド・テネブレ」と、後…
バイエルン放送合唱団 × カペラ・デ・ラ・トーレ × フローリアン・ヘルガート(指揮)で、ハインリッヒ・シュッツ「音楽による葬送 Musikalische Exequien」を取り上げた2024年リリースの新譜。 シュッツという名前こそ知っていたが、作品はこれまで全然聴い…