What Didn't Kill Us

娯楽を借りた生存記録

バロック

Eros und Gewalt / Schola Heidelberg

『エロスと暴力』と題された本アルバムは、ヴァルター・ナスバウム指揮のスコラ・ハイデルベルクによる演奏とミヒャエル・ロートショプフの朗読によって、前半はカルロ・ジェズアルド、後半はミケランジェロ・ロッシという2人の作曲家によるマドリガーレを、…

Schütz: Italian Madrigals / Les Arts Florissants

ルネサンス後期から初期バロックにかけてイタリアでは世俗歌曲である「マドリガーレ」が流行した。フランスで言うところの「シャンソン」、イギリスで言うところの「マドリガル」と近い位置付けのジャンルだろう(多分)。マドリガーレについて「主題は恋愛…

Expanding the Choral Canon / Bella Voce

ベッラ・ヴォーチェ(=美しい声)というアメリカの合唱団の演奏によるルネサンス・バロック作品集。リザ・カリセシ・メイデンズ指揮。ビクトリアやパレストリーナといった有名どころの楽曲も聴いたことがない(録音も多くない)マニアックなところが選曲さ…

Harmonies of Devotion / Contrapunctus

オーウェン・リースが指揮を務めるイギリスの古楽アンサンブル・コントラプンクトゥスによる、17世紀から18世紀初頭までのイタリアのモテット作品を集めた一枚。アルバムのアートワークに作曲家名が列挙されているが、モンテヴェルディ(4曲)、レグレンツィ…

Schütz: Musikalische Exequien & Brass: Voices / Chorwerk Ruhr

今回はバロックの大作曲家の一人ハインリッヒ・シュッツの『音楽による葬送』に加えてシュッツのモテットと現代作曲家ニコラウス・ブラスによる現代曲『アースダイバー』を収めた2022年リリースの一枚を。フローリアン・ヘルガート指揮のコールヴェルク・ル…

Couperin: Leçons de ténèbres & Gesualdo: Tenebrae Responsories for Maundy Thursday / テネブレ

イギリスのヴォーカルアンサンブルグループであるテネブレ(ナイジェル・ショート指揮)による、聖週間に行われる暗闇の朝課「テネブレ」にまつわる音楽の録音。バロック時代のフランスの作曲家フランソワ・クープランによる「ルソン・ド・テネブレ」と、後…

Heinrich Schütz: Musikalische Exequien / バイエルン放送合唱団

バイエルン放送合唱団 × カペラ・デ・ラ・トーレ × フローリアン・ヘルガート(指揮)で、ハインリッヒ・シュッツ「音楽による葬送 Musikalische Exequien」を取り上げた2024年リリースの新譜。 シュッツという名前こそ知っていたが、作品はこれまで全然聴い…