2020
ある種の暇つぶし、ある種の現実逃避、ある種の治療、ある種の生存記録のように始めたブログも半年続いたと考えると感慨深い。まだここかという気持ちもないことはないが、まだここにいられることを肯定的に捉えてもいる。年の終わりが近づくごとに何一つ成…
今回は ORA Singers × スージー・ディグビーのアルバムを。ORA Singers はルネサンスの名曲と、その現代合唱による反映をテーマにした合唱団だが、今回聴いたアルバムはルネサンスの作品がほとんどで、最後のマクミランのみ現代曲という構成になっている。『…
J.S.バッハのモテットから4作をジャズ × 合唱にアレンジした一枚。THE イロモノという趣の一枚で、歌もののジャズのようなものかと思って聴いていると、ところどころ「素材そのまま」に合唱として顔を出すバッハが絶妙に(良い意味で)気持ち悪くて面白かっ…
タリスのことを調べていて、たまたま見つけたアルバム。キングズ・シンガーズがコロナ禍でリモート録音した6曲を収録したEP。 The King's Singers: In Isolation - EPザ・キングズ・シンガーズクラシック¥1224 リモートといえどアンサンブルは上手い。音声の…
古楽アンサンブルグループのグランドラヴォア(ビョルン・スメルツァー指揮)が、カロル・ジェズアルド作曲の聖週間のための「テネブレ・レスポンソリウム」三作を録音した三枚組のアルバム。 TenebraeGraindelavoix & Björn Schmelzerクラシック¥5000 1枚目…
イギリスのヴォーカルアンサンブルグループであるテネブレ(ナイジェル・ショート指揮)による、聖週間に行われる暗闇の朝課「テネブレ」にまつわる音楽の録音。バロック時代のフランスの作曲家フランソワ・クープランによる「ルソン・ド・テネブレ」と、後…
ラトビア放送合唱団 × クラーヴァによるブルックナーのモテット作品集。2020年のアルバム。 すでに多くの録音がある Os justi、Christus factus est、Locus iste、Ave Maria、Libera me という名曲群から始まるが、あまりの上手さに驚く。絶品のサウンドで繊…