What Didn't Kill Us

生存記録。レビューではなく日記。

Pawel Lukaszewski: Sacred Choral Works / ラトビア国立合唱団

ラトビア国立合唱団(マーリス・シルマイス指揮)による、パヴェル・ウカシェフスキ(ポーランド)の宗教的な合唱作品を集めた、2022年リリースの一枚。2010年以降の作品が多く収録され、初録音も多い。

M1. Oratio pro adventus が2分ちょっとの短い作品ながら、ちょうど良い塩梅の「余韻」があった。残響が良いという意味ではなく(残響も良いのだが)、満足感はあるけどもうちょっと聴きたいと思わせて次の曲をリードしてくるような感じ。自然な流れで M2. Popule meus へ。

M3. Rosary Prayer は静謐で深みのある美しさが特徴的。続くM4. Ubi Caritas はフレーズなどにキャッチーさがある。M6. Deus misereatur nostri はベルトーンを多用したカッコ良さがあり、M9. Corpus Christi hymnus は讃歌らしい華やかさがあり、音をぶつけながら階段上に音が上がっていく音形が印象に残る(他の曲でもあったかもしれないが)。

というように、全体を通して彩り豊かな作品が並んでおり、編成も作曲家も合唱団も同じなので似通ってくる部分は当然あるが、一枚通して色々な表情を楽しめる作品集だった。


Pawel Lukaszewski: Sacred Choral Works
State Choir Latvija, Maris Sirmais
2022 / Ondine ODE1406-2
参考: Presto, HMV

Lukaszewski: Sacred Choral Works

Lukaszewski: Sacred Choral Works

  • ラトヴィア国立合唱団 & Maris Sirmais
  • クラシック
  • ¥1528
★★★☆☆(2024/6/5)