今回はラトビア放送合唱団の演奏によるラトビアの女性作曲家ルーツィア・ガルータの合唱作品集。ほとんどが4分未満の小品。ブログを書きながら気づいたが、サブスク(Apple Music)上では 2024/7/12 時点で楽曲情報が大きく間違っている模様。具体的には、曲名が逆順で登録されているらしく、1曲目(Apple Tree)に21曲目のタイトル(The Bridge Rumbles)、同様に2曲目には20曲目のタイトルが… というようになっている。正直かなり致命的なミスだと思うのだが、一体どこに報告すべきだ…? とりあえず今回は曲名だと分かりにくいので何曲目かを強調して書くこととする。
この手の作品集にありがちだが、通しで聴いてしまうと似たり寄ったりな部分が先に来て各作品の特徴を掴めない。今回のアルバムはまさにそうで、細かく聴いていけば様々な曲が収録されているようにも思えるが、全体としては正直なところ似たような作品が並んでいる印象を受ける。本場のラトビア放送合唱団の演奏はさすがにツボを押さえていて上手いけれど、ガルータの合唱作品がただ並んでいる以上の意味を見出すのは私には難しかった。
ガルータの合唱作品は無難に美しいという印象である。どこか原風景的というか、なじみやすい音楽だなと感じる。このアルバムに収められているのは主役となれるような曲ではないが、付け合わせにはちょうど良さそうというか、むしろその強くは主張してこない感じこそが魅力のように思われた。あえて書くならば、最長の作品であるM11(The Little Song’s Path)が最もしっかりと味を残していた印象はある。個人的な好みで言えばM14(Day of Song)も良かった。
Lūcija Garūta: Apple Tree
Latvian Radio Choir, Sigvards Klava
2023 (SKANI: LMIC153)
Links: Presto, musicweb-itn.
★★☆☆☆(2024/7/8)