What Didn't Kill Us

生存記録。レビューではなく日記。

最近聴いた邦楽 / 24-09-20

追いかけているアーティストの数が増えてきたからか、9/18のニューリリースで気になっていたものをとりあえずサブスクに追加してみると驚く量に(AL、EP、SGあわせて20は超えている)。とは言いつつ、新東京の過去作EPも聴きたいし、他にも色々聴きたくてパンク状態。

今回のハイライトは浦上想起の新ミニアルバム。さすがに素晴らしすぎた。次いでGuibaが期待以上の仕上がり。PAS TASTAも今月2本目の名作。新東京の過去作も素晴らしかった。

浦上想起『遊泳の音楽』

いま、ここ、を離れて、時間的・空間的に離れた「どこか」へと誘われる。ほんの30分だけかもしれないけど、この現実から逃げ出すことを許してくれる。意思があるような、流されているような。狂っているような、落ち着いているような。熱いような、冷たいような。夢のような、うつつのような。新しいような、懐かしいような。そんな「遊泳」のひととき。浦上想起にしかできない、或いは私が浦上想起を聴く理由とでも言うべきものが詰まっている。ヴォーカルに宗藤竜太を迎えた「光り輝く庭」や各新曲、既発曲の新バージョンまで全てが良かった。『音楽と密談』もとんでもない大作だったが、本作もまたとてつもなく素晴らしかった。⑩

アルバム『遊泳の音楽』リリースに寄せて|浦上 想起

遊泳の音楽

遊泳の音楽

  • 浦上想起
  • J-Pop
  • ¥2037

Guiba『こわれもの』

既発シングル曲(栃木、スキマ、恋の二段階挫折、ナイスガイ)は聴いていなかったので、先行配信で聴いていた2曲(待たせすぎ!、童心)以外は全て初めて聴く。期待通り、清涼感のある優しい音が並んでいる。都会感(いわゆるシティポップ、アーバンソウル感)もありながら、同時に古き良きクラシカルな田舎感もある。細かく挙げるとまず「待っていて」から「待たせすぎ!」の流れ、優しく響くブラスセクションに惹かれた「蛙」、同じく楽器隊の響きが素晴らしい「写真集」、aiko「ガラクタ」の系譜を感じられる「こわれもの」、トラックメイクの巧さに圧倒される「スキマ」などが印象的。期待を上回る素晴らしさだった。⑨

Kowaremono

Kowaremono

  • Guiba
  • オルタナティブ
  • ¥2444

新東京「This Reality」

10月末にEPがまた出るらしく、こちらは先行配信シングル。相変わらずメロディアスでオシャレなメロディーが素晴らしい。これまでに聴いてきた楽曲よりもピアノ、ベース、ドラムが全体的にかなり音を絞っているな。細かいパッセージが印象的に響くようになっており、ヴォーカル(歌詞)もよく立つようになっていたが、個人的にはこれまでの楽曲よりも若干パワー不足を感じる。ここら辺はもう好みの問題だろう。素晴らしいことに変わりはないし、大きな問題ではないんだけどね。⑧

This Reality

This Reality

  • 新東京
  • ロック
  • ¥153
  • provided courtesy of iTunes

PAS TASTA「byun G (feat. JUMADIBA & LIL SOFT TENNIS)」

今月はじめにニューリリースで知ったPAS TASTAがもう新曲を出している。そしてこれもヤバいな。カッコ良すぎる。フィーチャーされてる人のことも何も知らないし、そもそも普段ラップ聞かないし、エレクトロニックな楽曲もまだそんなに慣れてないから状況だけでいえばnot for meなのに、この曲はあまりにも良すぎて、既に何度もリピート中。⑨

byun G (feat. JUMADIBA & LIL SOFT TENNIS)

byun G (feat. JUMADIBA & LIL SOFT TENNIS)

  • PAS TASTA
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

the bercedes menz「バラッド」

やっぱりベルセデスは邦ロックでありJ-POPなんだということがよくわかる。メロディアスでキャッチーだし、とにかくキメが気持ち良い。毎度のことだけど、ハードコアのこのノイジーな感じもクセになる。個人的に一番好きなジャンルの音楽ではないんだけど、でも間違いなく好き。⑦

バラッド

バラッド

  • the bercedes menz
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes


新東京『新東京 #3』(2022)

sanagi、Heavy Fog、The summer was 11Hz、Pearl。既に聴いてきた #1 や #2 と比べると、より先鋭的な感じがする。女性コーラスの起用って初めてじゃないかなと思うし、凝ったインスト曲も初じゃないかなと思うし(違ったかもしれない)。良さが消えているわけではないし、複雑さと鋭敏さが増したのにポップさも増したような感覚がある。どの曲も良いんだけど「sanagi」好きだなぁ… ⑨

新東京 #3 - EP

新東京 #3 - EP

  • 新東京
  • ロック
  • ¥611

新東京『新東京 #4』(2023)

ポラロイド、シエスタ、ショートショート、曖させて。あっという間にEPの第4作目に到達してしまうくらいには完全に虜。「ポラロイド」がまず素晴らしすぎるし、「シエスタ」は聴いているだけでもう楽しいし、「ショートショート」は技巧的であり得ないくらいのカッコ良さだし、「曖させて」は新東京にしては珍しく?熱いバラードナンバー。EPの16曲、一度もハズレた感じはしなかった。アルバムも凄まじかったし、新東京ちょっとやばいな。良すぎて言葉を失う。⑩

新東京 #4 - EP

新東京 #4 - EP

  • 新東京
  • ロック
  • ¥611

*新東京の楽曲についてまとめられたツイートを見つけた。ファンの熱量もすごいな…