ニューリリースからシングル(先行配信含む)をひたすら聴いていった。おそらく良いであろうことが分かっているアルバムを集中して聴くのも良いけれど、プレイリストやSNSを参考にシングルや単曲を雑に漁るのも良い時間。ハイライトはヘルシンキ・ラムダ・クラブ。
- 賽「MEBAE (feat. YONCE)」
- ニャホ「まくらに頭突き」
- 乃紫「踊れる街」
- Dios「Loopback」
- Helsinki Lambda Club「THE FAKE ESCAPE」
- HOME「木目」/「Tell Me」/「Plastic Romance」
- Kaede「いけない」/「Fine Time」
- luvis「Linda」/「Higher」
- Nagakumo「スウィート・スペース」
- toconoma「SignaL」
- 番外編: 優河「泡になっても」
賽「MEBAE (feat. YONCE)」
Suchmosの鍵盤奏者であるTAIHEIが率いるバンドのジャジーな楽曲に、同じくSuchmosのヴォーカルYONCEの歌唱が加わる。華やかに鮮やかに輝くように芽吹く。最高の心地なんだけど私にはちょっと眩しい。⑦
ニャホ「まくらに頭突き」
優しい。なんて優しいんだろう。どんな人間でもこの世界を生きていていいと思わせてくれるような。聴いてみて良かった。⑦
乃紫「踊れる街」
流行を追うのは「シャバい」なと思ってるところがあったり、なんとなくnot for meな感じがする歌手ということもあって、たぶん少し前までの自分なら聞かなかったであろうが、全く別の理由で気になって聴き始めた乃紫(のあ)。やっぱり自分の好みに刺さってくる感じはないのだが、深いことを考えずに聴く分にはちょうど良い感じ。⑤
Dios「Loopback」
「My Gasoline」も良曲だったが、今度もめちゃくちゃいいナンバーが出てきた。ギターと歌はもはや対決というくらいにどちらも激しく、そこにビッグバンドサウンドも加わって華やかな仕上がりに。歌詞はなんとも陰鬱とした内容から心の叫びへと進んでいく。めちゃくちゃ良い。⑧
Helsinki Lambda Club「THE FAKE ESCAPE」
ヘルシンキ・ラムダ・クラブの新曲。聴きながら「ポップなビートで逃げ出したい」と歌ったあの曲のことを思い出した。ラフな感じで浮遊感がある曲だからこそ、この歌詞が耳にスッと入ってきて身体の深いところに沁みるんだろう。⑧
この坂道を登れば
海 見えそう
でも何もかも諦めて
眠りたい
芸術は空腹には
勝てないから
lalalala 愛しいさ
Helsinki Lambda Club「THE FAKE ESCAPE」
HOME「木目」/「Tell Me」/「Plastic Romance」
エレクトロニックな響きを多用していて疾走感のあるオルタナ・ロックという感じか。素人がジャンルに言明したから何なんだろうね。実際に聴いてみて、トラックメイクもしっかりしているし、歌も上手いけど、いい感じだなぁ以上の感想はあまり出てこなかった。Plastic Romanceが一番好み。⑤
Kaede「いけない」/「Fine Time」
Negiccoと言われても名前をギリギリ聞いたことがあるくらいで、曲は聞いたことがないしメンバーの名前も知らない。Kaedeも同様。それでもなんとなく再生ボタンを押してみたが、ミツメが手がけた「いけない」がなかなかの良曲で驚いた。⑥
luvis「Linda」/「Higher」
なかなかハイクオリティで、耳に自然と入ってくるような心地良さがあった。浮遊感のあるダンサブルなポップチューン「Linda」も良いし、メロディアスながらも疾走感があってカッコ良い「Higher」も良い。素晴らしい。⑦
Nagakumo「スウィート・スペース」
ネオネオアコを標榜しているらしい。めちゃくちゃクセになる。フリッパーズ・ギターなど、渋谷系の遺伝子を受け継ぐなんて言われているらしく、まぁでも私個人としては渋谷系そんなに詳しくないしなぁくらいで聴き始めたが、なんとも良い。歌詞も面白いし、曲も随所で耳を惹く。思ったより聴いちゃうな。⑧
toconoma「SignaL」
fox capture planとかjizueとかを聴いていた流れで出会ったtoconoma。ニューリリースは疾走感のある高速ファンクチューン。良すぎて何度も聴いちゃう。癖になる。⑦
番外編: 優河「泡になっても」
自分は無力だと思いながらも、どうしたら、あなたはあなたで居るだけで価値があって、私にとっても、たくさんの人にとっても、あなたは大切な存在だよと伝えてあげられるのか。私が見てきた美しい景色や生活、心に残った尊いものを全て集めてガラスの玉に詰めこんでその子に差し出せたなら。生き続けていけたなら、この何倍も何十倍も素晴らしいことがあなたを待っているよ、と伝えられたなら。
泡になってもいい。
空になってもいいよ。
ただそこに居て欲しい。
(優河「誰かのために歌うって、難しい。」)
最初に聴いたときに分からなかったことをもう少しだけ分かった気がする。優河が前より少し近くで歌ってくれたような気がした。