無駄に時間があるから新譜チェックを細かくやっているわけだけど、これができるのもいつまでになることやら。最近は季節の変わり目だからかずっと不調だが、いつかのようにほとんど何も見たり聞いたりできないほどの重症ではないだけマシ。ハイライトは、Meg Bonusと新東京。何気に久しぶりに聴いたヒゲダンも耳に馴染んだ。
- Dios『ガソリン EP』
- luvis『Blue Inside You』
- Meg Bonus『18PERSONAL』
- グソクムズ「READY GO-GO」
- 新東京「Mirror」
- Official髭男dism「Same Blue」
- PAS TASTA「B.B.M. (feat. ピノキオピー)」
- その他(聴き直し)
Dios『ガソリン EP』
5曲あれば5つの全く違う顔を見せられる、と言わんばかりに楽曲的な振り幅が大きい。Diosのことをほとんど知らないので、どれがDiosらしいのかなどはよく分からないのだが、どの曲もそれぞれのベクトルで良いことは確か。先行配信されていた曲(My Gasoline、Loopback)を除くと、キャッチーな爽やかめのチューンのサマー・テープ、オシャレで少し大人な響きのトロイあたりも悪くはないのだが、なんだかんだ愛がすべてがいちばんロック調で「期待していた」感じだった。結局、5曲の中では My Gasoline と Loopback が好みかも。⑥
luvis『Blue Inside You』
さらっと良い音を鳴らすluvis。先行配信されていたシングルの中でも「Linda」がいいなと思っていたがこのEPも全体を通してなかなかいい。系統はodolとかに近くて、聴いていて心地良い。ただ、良い曲だとは思うけど(個人的に)一曲一曲を丁寧に聴こうという気持ちにはあまりならないんだよなぁ… ⑤
Meg Bonus『18PERSONAL』
先週の先行配信曲(教室)の段階でも良いなと思っていたが、EP全体もずっと良すぎて正直びっくりした。知識がないので何となくのことしか書けないが、シューゲイズやジャズ、さらにはエスニックな響きもあったり、J-POPのようなキャッチーさやメロディアスさもある。ミックスが君島大空とかも手掛けている向啓介だからか、或いは中性的なヴォーカルだからか、随所で通じるものを感じる。個人的には「まばたき」と「冬 (、 、 )!」が格別に良かったなと。次点で「mist」と「教室」を。これがデビュー作って一体どうなってんだ。⑨
○Meg Bonus、1st EP『18PERSONAL』より“教室”先行配信 & MV公開
グソクムズ「READY GO-GO」
グソクムズは爽やかなポップチューンがよく似合うとはいえ「楽しいことだけ探しに行こうよ どこまでも行けそうさ」なんて、いくらなんでも清々しすぎる。これは褒め言葉として書いてるけど、個人的にはこの清々しさを素直に受け止められない曲がった気持ちと葛藤してしまった。⑥
新東京「Mirror」
新東京、新曲がすごいスピードで続々リリースされているのだが、ここ最近の曲はずっと面白い曲が出ている。先月の「This Reality」もなんだかんだハマっていったが、今回の新曲は妖艶さのあるヴォーカル、暴れるドラム、縦横無尽に掻き鳴らされるピアノ、オシャレにキメるベースがそれぞれ素晴らしい。新東京、最初期のナンバーが割と簡明に聴こえるくらいに最近の曲は玄人っぽさ、プログレッシブさが加速している。今回もかなり好き。⑨
Official髭男dism「Same Blue」
大衆に人気の高いというニュアンスでの「ポップ・ミュージシャン」はその中でいかに音楽性を出すか、あるいは尖らない曲に移行するのかを模索するフェーズに入るイメージがあるが、なんかヒゲダンはちゃんと音楽性を追求してるんだなと感じた。変拍子(7/8)を疾走感の起爆剤とし、楽曲の構成もそう来たかという感じがしっかりあって面白い。申し訳ないけど今年のアルバムも聴いてないし、なんとなく敬遠してきたけどやっぱり聴くべきかもしれない。歌詞が多いのはイマドキなのか。⑧
PAS TASTA「B.B.M. (feat. ピノキオピー)」
PAS TASTAのトラックメイクの巧みさには毎度のことながら唸ってしまう。もはや個人的に好みに合うかどうかという部分を超えて、すごいなぁと思わせてしまうパワーがある。⑦
その他(聴き直し)
○浦上想起「近い夜明け」
はじめて聴いたときの印象はそこまで残っていないのだが、聴き直していたら「孤独を知るほど 善意も飛んでゆく?」「悲しみを見せられれば 社会の積み荷に、ならないの?」というリリックに心を打たれた。この曲にも「遊泳の音楽」の四音音形が…