つい先日の気になっていたニューリリースがシングルばかりだったので、とりあえず後回しにしたものも多くなってしまっている。来週が割とリリースラッシュなんだよなぁ… ぼちぼち新しいアーティストを聴くキャパシティがなくなってきた。
- ANORAK!『Self-actualization and the ignorance and hesitation towards it』
- NIKO NIKO TAN TAN「怪物」
- Velludo「Mighty Mystic Eyes」
- ひとひら『human』(2022)
- Laura day romance『farewell your town』(2020)
- Laura day romance「Sad number」/「ランドリー」(2019)
- その他
ANORAK!『Self-actualization and the ignorance and hesitation towards it』
インディーズバンドまで広く手を出していたらキリがないんだよなとは思いつつ、それでも最近はインディーズが結構気になって聴くことが多い。今回はANORAK! というバンドを聴いてみた。前情報とかもなくとりあえずで聴いてみたのだが、よく聴いていそうなのに意外と聴いてこなかったタイプの音楽かも。割とメロディアスな感じもあって、良いギターロックだなぁと思った。出会うタイミングによってはもっとハマったかもしれないけど、今はちょっと「違った」かもしれない。⑥
NIKO NIKO TAN TAN「怪物」
『新喜劇』から聴き始めた新規どころか、そんなにアルバムも聴いてなかったなくらいの感じなのだが、でもこうして聴いてみるとやっぱり好きだった。よく聴くと結構凝ったことをやってるけれどキャッチーにも聴こえて、何も考えなくてもノレる音楽なのが良いなぁと。⑦
Velludo「Mighty Mystic Eyes」
Velludoの再録リリースが続いている。小山田圭吾のファンというほどでもないのだが、それでもリリースされるとすぐに聴きたくなるのはまぁ好きってことなんだろう。今回も疾走感のあるオルタナの良作という感じ。⑦
ひとひら『human』(2022)
4曲11分という短いEPだが、そのクオリティに圧倒される。ひとひらはとにかく音がいいバンドで、強い音なのに優しい、或いは優しさという強さを体現したようなバンドだなぁと思う。ふと歌詞を見てみると、そこにも繊細さと強さが入り混じっている。「どこにも行けないのは 今しか生きれないから」(human)とか「終わりは迎えるものじゃなくて 迎えに行くものだと理解する」(Calm)とか短い言葉で人生観をさらりと歌い上げてしまう、そんな凄みを解体していくような言葉が見つからない。⑨
Laura day romance『farewell your town』(2020)
ローラズって男女ツインボーカルのバンドだったんだよなぁ… みたいな頭でしか知らなかったことをようやく「耳で」知った。ツインボーカルならではの魅力に溢れたアルバムという感じだったし、ツインボーカルって視点の複数性や多面性をかなり明確に出せるんだなぁみたいなことを思ったり。端的に言えば、登場人物が複数いる物語の方が広がりがある。アルバムとしてもなんとなく物語的な印象を受けた。楽曲的な洗練は最近の方がさすがに良いが、素朴な楽曲群はこれはこれで魅力的に響く。⑧
Laura day romance「Sad number」/「ランドリー」(2019)
「Sad number」が人気曲というのはなんとなく知っていたが、確かに爽やかさに酸っぱさを綴じ込んだようなローラズらしいナンバーだなと思った。雰囲気は「fever」と近いのかな。もう一曲の「ランドリー」はミディアムスローくらいのバラードで、かなりの高音まで要求されるのが印象的な一曲。これもこれでローラズっぽい。君という呼び方が彼女という呼び方に変わる。二人称から三人称へ。そんな歌詞の情景をぼんやりと思い浮かべながら、なんかどれだけ切なくても、それはもう「宝物」のような恋だったんだろうなみたいな(「Sad number」もそうか)、そんなことを思った。⑧
その他
TOMOO『TWO MOON』(2023)
見上げた空に浮かんでいる月があまりにも綺麗だった夜に久しぶりに聴いた。きっと月が綺麗だなって感覚を持っていられるうちは生きていける。
長谷川白紙「外」【魔法学校】
アルバムとしてはほとんど聞き返していないのだが、なぜかこの曲だけは最近になって何度も聞き返している。「外がだいすきだから外に出たいのだ」という言葉、逆説的ながら外に「出られない」人のための歌である。