個人的に豊作だった11/6ニューリリース。とりあえず好きなミュージシャンを優先で聴いていったが、松木美定、グソクムズ、ローラズ、ヘルシンキの順で好みだった。
- kim taehoon『2024』
- toconoma『ISLAND』
- グソクムズ「離れていたって」
- 松木美定「逆らう羽」
- Helsinki Lambda Club「たまに君のことを思い出してしまうよな」
- Laura day romance「Amber blue」
- 和久井沙良『Time Won't Stop』(2022)
- Lamp『木洩陽通りにて』(2005)
- その他(ゆっきゅん×君島大空)
kim taehoon『2024』
ポップで良質なトラックメイクが光っている一枚。とりわけ「GINGER ALE」が良い。ジャジーさを出した「秋の夜」もこの季節には良い。個人的には作業用とかにかけておきたいタイプの音楽。⑦
toconoma『ISLAND』
インストバンドtoconomaのニューアルバム。疾走感のあるSignaLから始まり、彩り豊かな全9曲が並ぶ34分間。心地良すぎる。生活のお供に。⑧
グソクムズ「離れていたって」
今回のグソクムズ新曲、ベーシックなバラードだけどじんわりと響く。めちゃくちゃ良い。祈るように愛を歌う、恋愛関係に限定されない至高の「ラブソング」じゃん。こんなにもストレートに歌ってしまって良いのか。いやもう良いんだろうな。⑨
松木美定「逆らう羽」
突然のリリースに驚いたが、めちゃくちゃ松木ポップスな新曲が登場したなという感じ。前作の「牙の輝き」のような破茶滅茶感こそないが、マイナー調の少しダークで道化の怖さを感じるような響き(こういうのなんて言うんだったかな)が良い味を出しているし、サビが来ると転調で一気に松木ポップスだなぁってなる。相変わらず楽曲の風変わりな展開は面白い。妙にメッセージ性のあるリリックだが、音楽を邪魔することもなく、ちょうど良い感じ。ハードルだけ爆上がりしているミュージシャンなので、第一印象はそこまでかなぁと思ったんだけど、聴けば聴くほど不思議な吸引力に惹きつけられている感覚があって、結局好きになっている。⑨
Helsinki Lambda Club「たまに君のことを思い出してしまうよな」
ベタ中のベタみたいなタイトルで笑っちゃうところはあるし、歌詞も楽曲もほとんどそのまま王道を歩んでゆくような感じだった。それでも結構いい感じの曲だなぁと。⑦
Laura day romance「Amber blue」
ローラズの新作シングル。来年ニューアルバムが出るらしい。脱力的でふわっとした響きが心地よい。タイトルの琥珀の青(amber blue)は叶わなかった恋の色か、捨ててしまった夢の色か、それとも。でも、そんな青もいつかは思い出となり、時間をかけて磨かれて、琥珀のように美しい結晶となる。アートワークは暖色で、楽曲的に暗いわけでもない。暗い人生もいつかは美しくなるということなのかもしれない。なんてね。⑧
和久井沙良『Time Won't Stop』(2022)
吉田沙良、Pecori、ermhoi、mimikoといった歌手を迎えてのファーストアルバム。この一枚目のアルバムの時点でもトラックメイクは圧倒的に良い。ソロでのインストゥルメンタル・ナンバーもなかなか良かったが、個人的に『Into My System』にも参加しているermhoiとmimikoの歌唱曲が良かった。「Escape」のピアノを中心とした爆発っぷりを聴いているともう嬉しくなってくる。最高。⑩
Lamp『木洩陽通りにて』(2005)
タイトルを見たときに恥ずかしながら木洩陽(こもれび)が読めなかった。今回もジャズ・ポップ系の上品な音づくりに圧倒される。ところどころキリンジを彷彿とさせるが、男女ツインヴォーカルの魅力がLampにはある。強い個性があるわけではなく、むしろ無個性的な響きだからこその良さがあるというか。各曲がそこそこなボリューム感がある一方、通しで聴いてもそんなにたっぷりと聴いた感じがしないあっさり感が良い。聴くたびに好きな曲が変わりそうだけど、今は「冷たい夜の光」かな。⑨
その他(ゆっきゅん×君島大空)
ゆっきゅん×君島大空のライブで披露された「遠視のコントラルト」、もうこっちの頭がおかしくなるんじゃないかというくらい良かった。
ゆっきゅん×君島大空『遠視のコントラルト』 pic.twitter.com/psLoyqkbOI
— ゆっきゅん (@guilty_kyun) 2024年11月5日