What Didn't Kill Us

生存記録。レビューではなく日記。

最近聴いた音楽 / 24-11-13

寒くなったり、少し暖かくなったり、そんな変化の中で完全におかしくなっている。余計なことばかり考えるのも嫌だが、その考えすら浮かばないのも萎える。とりあえず今日を生きる、毎日それだけだ。

森山直太朗『20thアニバーサリーツアー「素晴らしい世界」in 両国国技館』

森山直太朗という歌手をまともに追ってきたわけではないのに、合唱で歌ったことのある作品やら、テレビの音楽番組で聴いた作品、そしてドラマの主題歌など、知っている曲も少なからずあって、近くにいるアーティストのような感じがしながら聴いた。苦しみを真正面から受け止める「生きてることが辛いなら」を声一本で歌い上げて幕を開ける一枚。それぞれの楽曲がそれぞれに重たいが、とりわけ提供曲の「アルデバラン」の圧巻の演奏から、強烈なメッセージがこもった「することないから」、さらに主題歌であった坂元裕二脚本のドラマのことを思い出す「愛し君へ」「生きとし生ける物へ」あたりの流れが個人的には最高だった。後半も「boku」「素晴らしい世界」という最近の曲の力強くも儚い歌も泣けるし、そこから静謐な「さくら」へ到達すればもう心が震えないわけがない。ラストのアンコール2曲まで含め、森山節をじっくり楽しめた。⑧

温泉マーク「ねんねんころりよ」

MON/KUがプロデュースに入ったということで知ったんだけど、これは名曲だな。孤独に眠れない夜を過ごす人のための音楽。リリックだけでなく、夢想的なサウンドメイクから見ても間違いなく夜の音楽。エレクトロニックなサウンドが割と強烈なのでどんな人にも合うかは分からないけど。なんとなくこの音楽に合わせて踊っている人の姿が思い浮かんだ。良。⑨

ねんねんころりよ

ねんねんころりよ

  • 温泉マーク
  • エレクトロニック
  • ¥153
  • provided courtesy of iTunes

UlulU「マイマイ蛾の来襲」

スリーピースの若手ガールズバンド。ヴォーカルの声質に割としっかり厚みがあって好み。なんかうまく言語化はできないけどNEWFOLKのバンドだなという感じがある。マイマイガ、よく知らなかったんだけど森林害虫らしく、木花をとにかく食い荒らすが、マイマイガに人間が刺されることはないらしい? なんかまぁその辺のことはよく分かんないけど程よい脱力感があってすごくいい歌でした。⑧

マイマイ蛾の来襲

マイマイ蛾の来襲

  • UlulU
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

グソクムズ『陽気な休日』(2022)

なんとも温かいアルバムだった。裏を返すと楽曲のパワフルさに欠けるところはあり、なんとなく良い曲が並んでいるなぁくらいの感じもあるけれど、パンチが強くないからこそ癒される休日の昼下がりもある。見事な安らぎの一枚。⑦

陽気な休日

陽気な休日

  • グソクムズ
  • J-Pop
  • ¥1681

Beachside talks『Marble Town』(2023)

シューゲイズ系のバンドなんだけど、こうやって聴くととにかくポップでメロディアスだなぁと思う。ポップスのように聴けるのがいい。⑦

Marble Town - EP

Marble Town - EP

  • Beachside talks
  • インディー・ロック
  • ¥764

MoritaSaki in the pool『This is a Portrait of MoritaSaki』(2022)

最近はほとんど習慣のように毎日シューゲイズのアルバムを一枚ずつ摂取している。摂取という言葉があまりにも適切。詳しいことはよく知らないバンドだけど、初期からいい音が鳴っていることは間違いない。MoritaSaki in the poolの音楽には妙に空洞を感じるのだが、不在はときに存在する以上にその存在を強く感じさせるように、その空洞は「ない」ことを意味しない。むしろ「ある」のだ。⑦

This Is a Portrait of MoritaSaki. - EP

This Is a Portrait of MoritaSaki. - EP

  • MoritaSaki in the pool
  • オルタナティブ
  • ¥816

The Novembers『The Novembers』(2023)

自分の音楽遍歴を辿ると、トレンドの邦ロックを多少かじった時期が12年前くらいにあって、そのときにはback numberとかワンオクとか、まぁその他いろいろ聴いていて、そこから邦楽は聴いてもいわゆるロックは聴かない時期がだいぶあったが、最近は一周まわってまた邦ロックをよく聴くようになっている。今回のチョイスもその流れ。全ての曲というわけではないけれど、このバンドはとんでもなく煌めいた音を聴かせてくれるのが凄い。今回のアルバムで言えばアルトサックスの響きが楽しめる「かたちあるもの、ぼくらをたばねて」が圧巻。次点で「Morning Sun」と「November」、あとは「Boy」「Seaside」「抱き合うように」も挙げたい。全曲素晴らしいんだけど、この辺が私の嗜好にブッ刺さった。⑨

The Novembers

The Novembers

  • THE NOVEMBERS
  • ロック
  • ¥2241

その他

グソクムズ『ハロー!グッドモーニング!』(2024)
グソクムズ、このアルバム以外を全く聴けていないんだよなぁ。久々に「ユメのはじまり。」が聴きたくて再生したが、他の曲もあらためて良いなと。

ハロー!グッドモーニング!

ハロー!グッドモーニング!

  • グソクムズ
  • ロック
  • ¥2139

家主『石のような自由』(2023)

石のような自由

石のような自由

  • 家主
  • ロック
  • ¥2444

家主『生活の礎』(2019)

生活の礎

生活の礎

  • 家主
  • インディ・ポップ
  • ¥1833