What Didn't Kill Us

生存記録。大したこと書いてないので。

Mozart: Clarinet Concerto in A Major / Sabine Meyer & Basel Chamber Orchestra

学生時代、クラリネットをやっていた頃によく聴いたのは、ポール・メイエ、カール・ライスター、アレッサンドロ・カルボナーレ、そしてザビーネ・マイヤーあたりだった。まだサブスクもなかった当時、ヤマハに行って輸入CDを買ったりもしたな。今回聴いたのはそんなザビーネ・マイヤーの演奏によるモーツァルトのクラリネット協奏曲。腐るほど録音のある同曲だが、通常のクラリネットよりも音域の広いバセット・クラリネットを使った点や、さらにフルオケではなく室内楽アンサンブル(バーゼル室内管弦楽団)との演奏という点では珍しい気がする。指揮はジョヴァンニ・アントニーニ。

バセット・クラリネットだからかもしれないしザビーネ・マイヤーの高い技術によるものなのかもしれないが、とにかくクラリネットの音色が甘くふくよかであり、この優美な協奏曲によく合っていたように思う。編成が小さいということもあって音圧は控えめだが、細部までよく見えてくるような演奏が良かった。第一楽章が以前から好きなんだけど、今回聴いてもやっぱり第一楽章が素晴らしかった。これまで何度も聴いてきた曲だが、あんまりこの曲のことをちゃんと分かってなかったなという気持ちもある。もし気が向いてまた聴くことがあれば、ちゃんとスコア片手に深く聴いてみたい気持ちもある。


Mozart: Clarinet Concerto in A Major, K. 622
Sabine Meyer (clarinet), Basel Chamber Orchestra, Giovanni Antonini
2024 / Alpha: ALPHA1108
★★★☆☆(2024/11/17)

○Links: Presto, highresaudio

Mozart: Clarinet Concerto in A Major, K. 622 - EP

Mozart: Clarinet Concerto in A Major, K. 622 - EP

  • サビーネ・マイヤー, バーゼル室内管弦楽団 & ジョヴァンニ・アントニーニ
  • クラシック
  • ¥1069