Rheinberger: Messe in Es-dur
SWR Vokalensemble, Yuval Weinberg
(2024)
昨年はほとんどApple Music (Classical) のみで合唱音楽と触れたが、今年はYouTubeももう少し見たいなということを思っている。やはり、映像付きだからこそ分かるもの(指揮者や奏者の表情、身体運動など)もあるし、映像付きの方が音楽に集中しやすいということもある。今回はSWRヴォーカルアンサンブルのチャンネルから、昨年末に公開されたラインベルガーのミサ曲変ホ長調を視聴した。指揮はユヴァル・ワインバーグ。映像で見るとやっぱり指揮者若いなぁというのと、譜面をタブレットにしてる人ばっかだなぁというのが印象的だった。
同作の録音と言えば、フリーダー・ベルニウスとシュトゥットガルト室内合唱団の録音が有名な印象があるし、2023年リリースのオランダ放送合唱団の録音もなかなか良かったことを記憶している。一方、これまでYouTubeで見られる演奏には良い演奏があったという記憶があまりないのだが、このSWRヴォーカルアンサンブルの演奏は全体的にかなり推せる演奏だった。ハイレベルな合唱団と知っているので聴く前からある程度期待はしていたが、十分期待に応えてくれた演奏だったと思う。
さすがこの合唱団らしく全体を通して重厚なサウンドだが、うるさくならないようにフォルテでも節度を保っていた印象。弱奏がかなり美しく表現されていた。また、基本的なツボは押さえながらもところどころでは子音をかなり立てて言葉を強めたり、テンポやダイナミクスを細かく調整して味のある表現をしていたのが良かった。
★★★★☆(2025/1/3)