室内合唱団 Voices of Concinnity (アメリカ) によるファーストアルバム。
まず1曲目のバーナム「The Sweetheart of the Sun」が良い。温かい響きのメロディックな一曲にいきなり心を奪われた。さらに3曲目のヒル「Alma Beata et Bella」が圧巻。最終盤では輝かしい音のシャワーを浴びているような感覚があった。5曲目のブライアン・ジョーンズ作曲「It may be」も印象に残る美しさ。
9曲目のカレンサ・ブリッグス「Media vita」は不穏な響きが多く、静的で優しいアルバムに独特の味を残している一曲1。最終曲のダンフィ「Halcyon Days」は冬至前後の穏やかな2週間のことを意味するらしいが、温かくもしっかりとメロディックで、泣ける一曲であった。
ときどきハーモニーが薄い感じや不安定な感じもしたけれど、全体としては響きがよく充実しており、好みの一枚だった。
Awaiting Golden Light
Voices of Concinnity
2024 / Navona Records (NV6616)
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