What Didn't Kill Us

観たもの、聴いたもの、読んだもの

Awaiting Golden Light / Voices of Concinnity

室内合唱団 Voices of Concinnity (アメリカ) によるファーストアルバム。

まず1曲目のバーナム「The Sweetheart of the Sun」が良い。温かい響きのメロディックな一曲にいきなり心を奪われた。さらに3曲目のヒルAlma Beata et Bella」が圧巻。最終盤では輝かしい音のシャワーを浴びているような感覚があった。5曲目のブライアン・ジョーンズ作曲「It may be」も印象に残る美しさ。

9曲目のカレンサ・ブリッグス「Media vita」は不穏な響きが多く、静的で優しいアルバムに独特の味を残している一曲1。最終曲のダンフィ「Halcyon Days」は冬至前後の穏やかな2週間のことを意味するらしいが、温かくもしっかりとメロディックで、泣ける一曲であった。

ときどきハーモニーが薄い感じや不安定な感じもしたけれど、全体としては響きがよく充実しており、好みの一枚だった。


Awaiting Golden Light
Voices of Concinnity
2024 / Navona Records (NV6616)
Links: Presto

Awaiting Golden Light

Awaiting Golden Light

  • Voices of Concinnity
  • クラシック
  • ¥1833
★★★☆☆


  1. ブリッグスという名前を聞いて、今年トリニティ・カレッジ混声合唱団が出したアルバムの作曲家かと思ったら別人らしい(そちらはデヴィッド・ブリッグス)。