2024-01-01から1年間の記事一覧
ある種の暇つぶし、ある種の現実逃避、ある種の治療、ある種の生存記録のように始めたブログも半年続いたと考えると感慨深い。まだここかという気持ちもないことはないが、まだここにいられることを肯定的に捉えてもいる。年の終わりが近づくごとに何一つ成…
今年を振り返ったとき、ポップミュージックがほとんど聴けない状態から、再びポップミュージックをある程度は聴けるようになるまでの変化をこのブログはよく記録してきた。メタな立ち位置に立ってみると、人というのは不思議なくらいに変わるものだなと思う…
月間のマイベストも5回目。音楽の聴き方がなかなか定まらない1ヶ月で、それは私個人の日常が少しだけ変わったからという面もあるのだが、良い方向に転んだばかりではない。環境や状況は少しずつ変わっているが、12月もできれば変わらずに音楽を聴き続けられ…
学生時代、クラリネットをやっていた頃によく聴いたのは、ポール・メイエ、カール・ライスター、アレッサンドロ・カルボナーレ、そしてザビーネ・マイヤーあたりだった。まだサブスクもなかった当時、ヤマハに行って輸入CDを買ったりもしたな。今回聴いたの…
いよいよ師走。一年間のベストを決めたりする季節だが、まだ私はベスト候補になるかもしれないアルバムでも聴けていないものがたくさんある。年でくくることにどれほどの意味があるんだろうと思いつつ、それでも年末に総決算のブログを書くために今月はちゃ…
2024年にデビュー作をリリースした合唱団の作品は割と聴いてきた。Ensemble Altera、ベルリン新室内合唱団、Echo Vocal Ensemble、Voices of Concinnity、あとはSpiritoもそうだと思う。ざっと見ただけなので他にもいるかもしれない。全体的に実力派揃いであ…
勢いで新ブログを開設し、勢いで記事を書いて公開した。双極性障害だったら躁だろうというくらいの行動力に自分で呆れてしまった。それにしてもTwitterで一応告知したということもあるが、一本の記事でこちらの半年間を余裕で超えるインプレッション。それだ…
スイスの青少年合唱団がマルタンをはじめスイスの作曲家の作品を取り上げた一枚。アルバムのメインを飾っており、私のお目当てでもあるのはマルタンの『二重合唱のためのミサ』。意外と録音はそれほど多くもない同曲。それでも今年は Spirito のアルバムや抜…
スウェーデンの実力派エリック・エリクソン室内合唱団が久しぶりに新作をリリース。今回のアルバムは、ハリウッドの映画音楽などを多く手がけてきた作曲家ジェフ・ビールの「The Salvage Man」をはじめ、バーバー、ネルソン、ウィテカーといったアメリカの現…
11月がもう少しで終わろうとしているが、少し生活のパターンが変わってきた。良い方向かは分からないのだが、やっと「まともな」方向に歩み始めた気がしている。どうだろうなぁ。 小雨ちゃん『Wraiths』 cephalo『wind surfing school』 グソクムズ「ハルケ…
フランスの合唱団Ensemble la Sportelleが新作をリリース。タイトルの「Le Grand Mystère」はラテン語では「O Magnum Mysterium」、日本語に直せば「大いなる神秘」という意味。本作の中にも同名曲が含まれているが、キリストの降誕、聖母マリアへの畏敬を表…
いつの間にかApple Music Classicalの中でブックレットを読める作品が出てきた。以前は別のサイト(eclassical、最近だとhighresaudio)を検索していたのでこれはありがたい流れ。レーベルごとに提供しているところとそうでないところがあるということっぽい…
少しだけ体調が良くなったような気がしたのだが、どうやら全然ダメだったということがはっきりとしたこの数日。SNSを使う量を減らそうと思ったはいいけど、全然減らなくて自己嫌悪に陥ったり、いつもと違うことをやってみたらかえって習慣が崩れておかしくな…
International Classical Music Awards 2025 のノミネート作品が公表された。個人的に確認しておきたかった部門についてApple Musicのリンクでリストアップした(一部はAmazon Musicで貼っている)。Nominations Archives - ICMA | ICMA バロック声楽(Baroq…
International Classical Music Awards 2025 のノミネート作品が公表された。個人的に確認しておきたかった部門についてApple Musicのリンクでリストアップした(一部はAmazon Musicで貼っている)。Nominations Archives - ICMA | ICMA 古楽(Early Music)…
International Classical Music Awards 2025 のノミネート作品が公表された。個人的に確認しておきたかった部門についてApple Musicのリンクでリストアップした。気が向いたらもう少し情報を追加するかも。Nominations Archives - ICMA | ICMA 合唱(Choral…
貪るように合唱音楽を聴取していた時期は終わったが、ニューリリースで気になったものは一応定期的に確認している。今回は、作曲家でもあるアナ・ラップウッドが指揮するペンブルック・カレッジ女声合唱団の演奏による現代作曲家の女声合唱作品集。一応のお…
谷川俊太郎が亡くなった。だからこの生活がどうこう変わるということもないのだが、なんとなくショックのある出来事だった。久しぶりに谷川俊太郎の詩を読んだことをきっかけに?少しだけ読書を再開させたり、パソコン作業をこなすことができた。一番しんど…
今回はシックスティーンの最新EPをチョイス。ウォーロック、マクミラン、そしてオスピー(オスカー・ピーターソン)という顔ぶれで5曲21分。シックスティーンの魅力的な合唱もさることながら、今作はとにかくヴァイオリンの芳醇な響きが素晴らしく、合唱だけ…
フーゴー・ディストラーという作曲家のことをよく知らなかったのだが、20世紀前半のドイツで活躍した教会音楽家で、ナチス政権下では退廃音楽とみなされ、1942年に若くして自殺したらしい。今回のアルバムのメインはディストラーが1937年に作曲した、無伴奏…
音楽批評のニーズとして良し悪しの価値判断は求められずむしろ忌避されるが、いわゆる「考察」ブームのようにその作品を深く理解するような方向ではかなりのニーズがあるというような話を読んだ。果たしてそんな時代が到来したときに、人間が「より良い音楽…
合唱のアルバムに飽きてきた、なんてことを書いた割には、11月冒頭は合唱のアルバムによく手が伸びた(公開は下旬だが)。今回は2024年が歿後100年のフォーレ。合唱のナミュール室内合唱団、管弦楽のミレニアム・オーケストラ、指揮のティボー・レナールツ、…
ニューリリースを追いかけるというのも結構大変なんだなということをひしひしと感じているのだが、完全主義にならないようにほどほどにやっていかないとなぁと。とはいえ、新しい良い出会いがあるとそれが報酬になってしまってエスカレートしがち。それこそ…
キングズ・シンガーズの新譜が出たのを知っていながら、少し長めということもあって後回しにしていたのだが、ようやく再生ボタンを押した。今回は2019年からリリースされてきた「Library」シリーズ4作のハイライトと新録音を収録した全31曲のプログラム。ビ…
11/13付近のニューリリースを中心に聴いた。期待はしていたけれど、田中ヤコブの新作がもうびっくりするくらい素晴らしかったし、Mei Semones、和久井沙良、そして安部勇磨と、なんかもうずっと至福の時間だった。なんかやたらと寝てばかりの日々なので、も…
寒くなったり、少し暖かくなったり、そんな変化の中で完全におかしくなっている。余計なことばかり考えるのも嫌だが、その考えすら浮かばないのも萎える。とりあえず今日を生きる、毎日それだけだ。 森山直太朗『20thアニバーサリーツアー「素晴らしい世界」…
今日はモツレクを。Apple Music Classicalで調べてもあまりに録音が多すぎて、一体どれから聴いたものかとなってしまうのだが、そういう意味で新作は「新作だから」という理由があるので、結局すべてが横並びのストリーミングの時代でも手を出しやすい。今回…
自分はいつまで乃木坂の新曲を聴くんだろうなぁと思う。リリース直後に聴いても最近はそのまますぐ聴かなくなるというのに。目次見てもここだけ浮いている。工事中もここしばらく見ていない。果たしてこのグループを追う理由がまだあるのかの試金石のような…
世の中は大統領がどうだとか、芸人と週刊誌の裁判がどうだとか何かと騒がしくて、心が揺り動かされすぎて休まらない。気にしなきゃいいものに限って気になってしまうのは人間の業のようなものだろうか。最近はずっと引き裂かれるような日々が続いている。社…
ニューリリースを中心に。Velludoの何十年も熟成されたニューアルバムが聞き応えたっぷりだった。不調が続いているが、こればっかりはどうにもならない。誰かに訴えるわけでもなく、誰にも届かない場所に書くしかしないのは合理的ではないけど、わたしにはそ…