2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧
吹奏楽のプレイヤーから離れてしばらく経つが課題曲だけは一応毎年聴いている。 ここ数年でプロ楽団による課題曲の早期録音やらコンサートというのが当たり前になってきた。さらに、YouTubeで調べれば、プロ演奏家によるレッスン動画なども増え、音源の選択…
室内合唱団 Voices of Concinnity (アメリカ) によるファーストアルバム。 まず1曲目のバーナム「The Sweetheart of the Sun」が良い。温かい響きのメロディックな一曲にいきなり心を奪われた。さらに3曲目のヒル「Alma Beata et Bella」が圧巻。最終盤では…
合唱大国ラトビアの名門合唱団カメールの2023年のEP。透明なサウンドで北欧の美しい響きの6作を取り上げており、各作曲家の入門的な選曲の一枚という印象もある。 丁寧で安定感のあるウィテカー「Lux nova」に続き、イヴァノフスのヴォカリーズ作品の旋律線…
ウェストミンスター・クワイアの100周年記念の一枚。透明感のあるサウンドが印象的な一枚だった。曲によって良かったり、うーんとなったり、ばらつきがあるなというのが正直なところ。 3曲目の「Shenandoah」はかなり良かった。加えて、マクミランのモテット…
キングズ・シンガーズが2023年にリリースしたこのアルバムは、ディズニー100周年記念として制作され、ディズニーの稀代の名曲25曲をオシャレなアレンジで送る一作。配信限定で3曲の「エピローグ」が追加リリースされている。 多くの曲にゲスト演奏家が入って…
キングズ・シンガーズが2023年にリリースしたアルバム「ワンダーランド」は、2023年が生誕100年であったリゲティの「ナンセンス・マドリガル集」を散りばめながら、色とりどりの委嘱作品を集めた一枚。 木下牧子の美しい日本語作品「あしたのうた」からはじ…
フランスの室内合唱団 Ensemble la Sportelle によるアルバムらしいが、いつも情報源としている Presto Music には情報がなく、Amazonでも情報が確認できず。本ブログは、下記のLinksにある2つのページを参考にしている。 最初はこのアルバムのコンセプトを…
スカイラーク・ヴォーカル・アンサンブル(マシュー・ガード指揮)の新譜。第二次世界大戦の占領下のフランスで作られたプーランク「人間の顔」の8つの楽章に、南北戦争の時代に作られた8つの作品を組み合わせ、それらを交互に配置したアルバム。 マシュー・…
2024年のブルックナー生誕200年を記念して制作されたアルバム。今回はディスク1のみを聴いたので、そちらについて。 ディスク1 はモテット5作(Ave Maria, Locus iste, Virga Jesse, Os justi, Christus factus est)、ミサ曲第2番ホ短調、エクアーレ2曲から…
ドイツの合唱団コールヴェルク・ルール(フローリアン・ヘルガート指揮)の新譜はラフマニノフの「徹夜祷」。つい先日も聴いたばかりの曲を再び。 透き通った爽やかで温かみのある演奏がかなり良かった。バランスよく各パートが聞こえてくるよく整理された演…
J.S.バッハの6作のモテットは毎年のように新しい録音が行われ、すでに数多のアルバムがあるため、一体どれから手を出したら良いものかといつも迷ってしまうし、新しいものになかなか手を出せない。これまでは、ベルニウス × シュトゥットガルト室内合唱団(C…
Cornelius「Sketch For Spring」「サウナ好きすぎ、より深く」 藤原さくら「初恋のにおい」 あいみょん「会いに行くのに」「ねむい」 B'z「Get Wild」 高田三郎「雨」(郡山一中) Cornelius「Sketch For Spring」「サウナ好きすぎ、より深く」 コーネリアス…
ロシアのエカテリンブルク・フィルハーモニー合唱団 × アンドレイ・ペトレンコの新譜をApple Music で見つけた。 昨今の情勢もあって、ロシア音楽に触れることに少しの抵抗感があるが、ロシアという国の国民を一枚岩で捉えるのも、人間を一面的に捉えるのも…
指揮者アドリアン・エマンス(Adrian Emans)によって2016年に創設されたベルリン新室内合唱団(Neuer Kammerchor Berlin)のデビューアルバム「巨人の肩に乗って」。Grahamの同名の吹奏楽曲をすぐに浮かべてしまうのは吹奏楽部出身の悪いクセ。Google Schol…
イギリスの女性作曲家レベッカ・デールの作品集。管弦楽曲(1)、合唱曲(2, 4-8)、管弦楽・合唱曲(3, 9-11)という構成であり、いくつかの曲にはチェロやソプラノのソリストが入る。演奏はいずれも実力派のフィルハーモニア管弦楽団(マイケル・コリンズ…
セルゲイ・ラフマニノフの作曲した宗教音楽の大作である「聖ヨハネ・クリソストムスの典礼(聖金口イオアン聖体礼儀)」と「徹夜祷(晩祷, Vespers, All-Night Vigils)」という二つの合唱作品から抜粋されたアルバム。エギルベイ × アクサンチュス(フラン…
トリニティ・カレッジ混声合唱団(スティーヴン・レイトン指揮)によるデュリュフレ「レクイエム」とプーランク「悔悟節のための4つのモテット」の新録音。全体を通してさすがの完成度だった。 デュリュフレ「レクイエム」は混声合唱や独唱も高いレベルの演…
Amazing Grace(アメイジング・グレイス)は改めて説明するまでもないほど有名な賛美歌であり(Wikipedia)、合唱編曲にも様々なバージョンが存在する。個人的に愛聴しているバージョンをまとめた。 Daniel Brinsmead 編曲版 まず、これぞ王道という Daniel …
スウェーデンの男声合唱団Zero8によるEP (個人的にバーバーショップ・ハーモニーのグループという印象も強い)。イェイロの「Northern Lights」やシュトラウスの「Traumlicht」など6曲収録。クラシカルな発声ではないが、重厚で柔らかいサウンドが心地良い…
スウェーデンの混声合唱団ルンド・ヴォーカルアンサンブルによる10年ぶりのアルバム。全体を通してハイレベルな演奏なんだけれど、ところどころ目立つ粗があったことは否めない。 マクドウォールの「O Oriens」やトッドの「I Am Changed」あたりの現代曲が良…