What Didn't Kill Us

観たもの、聴いたもの、読んだもの

2024

Vaughan Williams: Retrospect / London Choral Sinfonia

イギリスを代表する作曲家ヴォーン・ウィリアムズの作品を集めた一枚。マイケル・ウォンドロン指揮のロンドン・コーラル・シンフォニア(合唱・管弦楽)による丁寧な演奏が光る。 Vaughan Williams: RetrospectLondon Choral Sinfonia, マイケル・ウォルドロ…

最近聴いた音楽 / 24-06-23

今週新しく聴いた音楽の中から感想を書いておきたいものをピックアップした定期ブログ。 suis from ヨルシカ「若者のすべて」 福川伸陽 with ジャパンホルンサウンド「ルパン三世のテーマ'78」 amazarashi「ごめんねオデッセイ」 櫻坂46「自業自得」「愛し合…

To Sing of Love / VOCES8 Foundation Choir & Orchestra

ヴォーチェス8 の2024年リリースの新譜『To Sing of Love』を聴いた。ウィテカーやブリテンの合唱作品を管弦楽付きにアレンジしたものなど、合唱と管弦楽のための作品が収録されている一枚。 To Sing of LoveVarious Artistsクラシック¥1528 先行配信されて…

最近聴いた音楽 / 24-06-16

キリンジ「千年紀末に振る雪は」など 優河「Sunset」 カネコアヤノ『よすが』 はっぱ隊「YATTA!」 キリンジ「千年紀末に振る雪は」など キリンジ(現KIRINJI)の初期シングル(双子座グラフィティ〜鋼鉄の馬)がサブスク解禁された。キリンジは後追いファン…

『有吉弘行の脱法TV』第2回 / 原田和実

●ネタバレありの感想文なので、未視聴の方が読まれる場合はご注意ください。●発言およびスクショ画像の引用は全て本番組からですが、問題があれば削除します。●丁寧に推敲していないので、誤字脱字や読みづらい文章などはご容赦ください。 ギャラクシー賞と…

Heinrich Schütz: Musikalische Exequien / バイエルン放送合唱団

バイエルン放送合唱団 × カペラ・デ・ラ・トーレ × フローリアン・ヘルガート(指揮)で、ハインリッヒ・シュッツ「音楽による葬送 Musikalische Exequien」を取り上げた2024年リリースの新譜。 シュッツという名前こそ知っていたが、作品はこれまで全然聴い…

バラエティきろく / 2024年5月

2024年5月に観たバラエティ番組の中から特に印象的だった5つの番組を振り返る。ネタバレあり。なお、放送日順に5つの番組を記しており、順位という意味ではない。 1. 大脱出2 2. 乃木坂工事中(5/5) 3. 水曜日のダウンタウン(5/15) 4. 有吉クイズ(5/19)…

最近聴いた音楽 / 24-06-09

カネコアヤノ『タオルケットは穏やかな』 カネコアヤノ「ラッキー」「さびしくない」 ずっと真夜中でいいのに。「Blues in the Closet」 スチャダラパー & STUTS「Pointless 5 (feat. PUNPEE)」 カネコアヤノ『タオルケットは穏やかな』 変わることと変わら…

Briggs: Hail, Gladdening Light & Other Works / The Choir of Trinity College Cambridge

現代イギリスの作曲家、そしてオルガン奏者である D.ブリッグス(David Briggs)の作品を集めた一枚。ブリッグスと指揮のスティーヴン・レイトンはキングス・カレッジのオルガン奏者としての先輩後輩にあたるらしい。(ケンブリッジ・)トリニティ・カレッジ…

Your Favorite Things / 柴田聡子

柴田聡子の7枚目アルバム。だいぶ後回しにしてしまったがようやく聴いた。詳細なレビューは既にたくさんされているし、柴田聡子を深く語れるほど詳しいわけでもないので1、大雑把な感想を。 大きな感想として、テキストの切れ目やアクセントの入れ方(フレー…

Pawel Lukaszewski: the Adoration / Warsaw Philharmonic Choir

ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団(ポーランド)× バルトシュ・ミハウォフスキ(指揮)の Adoration(礼拝)と題されたウカシェフスキの作品集。 ミサ(Missa sancti Papae Ioannis Pauli Secundi Magni)とレスポンソリア(Corpus Christi responsoria)…

Masters of Imitation / The Sixteen

日本語にすると「模倣の達人」というタイトルの、シックスティーンによる2024年新譜。タイトルの通り、模倣(パロディ)に注目した一作。このタイトルに関連した雑談を後ろに。 Masters of Imitationザ・シックスティーン & ハリー・クリストファーズクラシ…

The Lamb's Journey / Ensemble Altera

クリストファー・ローリーによって創立されたアメリカのヴォーカルアンサンブル Ensemble Altera によるアルバム。「子羊の旅」と題されたこのアルバムは「神の子羊」、すなわちイエスをテーマにした作品集となっている。 The Lamb's Journey. A Choral Narr…

Rachmaninoff: All-Night Vigil / Patram Institute Male Choir

パトラム・インスティチュート男声合唱団 × エカテリーナ・アントネンコ指揮による、男声合唱版のラフマニノフ「徹夜祷」(All-Night Vigil / Vespers)。ベネディクト・シーハン、ドミトリー・ラザレフ、アレクサンドル・グレチャニノフによる編曲。 端的に言…

最近聴いた音楽 / 24-06-02

マカロニえんぴつ『ぼくらの涙なら空に埋めよう』 Voces8 Foundation Choir & Orchestra「Sleep」 ヨルシカ「ルバート」 aiko『相思相愛』 乃木坂46「泣いたっていいじゃないか?」 マカロニえんぴつ『ぼくらの涙なら空に埋めよう』 特に「月へ行こう」がか…

佼成ウインドLIVE~2024年度 全日本吹奏楽コンクール課題曲~ / 東京佼成ウインドオーケストラ

吹奏楽のプレイヤーから離れてしばらく経つが課題曲だけは一応毎年聴いている。 ここ数年でプロ楽団による課題曲の早期録音やらコンサートというのが当たり前になってきた。さらに、YouTubeで調べれば、プロ演奏家によるレッスン動画なども増え、音源の選択…

Awaiting Golden Light / Voices of Concinnity

室内合唱団 Voices of Concinnity (アメリカ) によるファーストアルバム。 まず1曲目のバーナム「The Sweetheart of the Sun」が良い。温かい響きのメロディックな一曲にいきなり心を奪われた。さらに3曲目のヒル「Alma Beata et Bella」が圧巻。最終盤では…

A Serenity of Soul / Westminster Choir

ウェストミンスター・クワイアの100周年記念の一枚。透明感のあるサウンドが印象的な一枚だった。曲によって良かったり、うーんとなったり、ばらつきがあるなというのが正直なところ。 3曲目の「Shenandoah」はかなり良かった。加えて、マクミランのモテット…

When You Wish Upon a Star: 100 Years of Disney Songs / The King’s Singers

キングズ・シンガーズが2023年にリリースしたこのアルバムは、ディズニー100周年記念として制作され、ディズニーの稀代の名曲25曲をオシャレなアレンジで送る一作。配信限定で3曲の「エピローグ」が追加リリースされている。 多くの曲にゲスト演奏家が入って…

Clear Voices In The Dark / Skylark

スカイラーク・ヴォーカル・アンサンブル(マシュー・ガード指揮)の新譜。第二次世界大戦の占領下のフランスで作られたプーランク「人間の顔」の8つの楽章に、南北戦争の時代に作られた8つの作品を組み合わせ、それらを交互に配置したアルバム。 Clear Voic…

Bruckner: Mass in E minor & Motets & 'Bruckner's World' / バイエルン放送合唱団

2024年のブルックナー生誕200年を記念して制作されたアルバム。今回はディスク1のみを聴いたので、そちらについて。 ディスク1 はモテット5作(Ave Maria, Locus iste, Virga Jesse, Os justi, Christus factus est)、ミサ曲第2番ホ短調、エクアーレ2曲から…

Sergei Rachmaninoff: All-Night Vigil / Chorwerk Ruhr

ドイツの合唱団コールヴェルク・ルール(フローリアン・ヘルガート指揮)の新譜はラフマニノフの「徹夜祷」。つい先日も聴いたばかりの曲を再び。 透き通った爽やかで温かみのある演奏がかなり良かった。バランスよく各パートが聞こえてくるよく整理された演…

最近聴いた音楽 / 24-05-26

Cornelius「Sketch For Spring」「サウナ好きすぎ、より深く」 藤原さくら「初恋のにおい」 あいみょん「会いに行くのに」「ねむい」 B'z「Get Wild」 高田三郎「雨」(郡山一中) Cornelius「Sketch For Spring」「サウナ好きすぎ、より深く」 コーネリアス…

Russian Choral Concertos: An Introduction / Yekaterinburg Philharmonic Choir

ロシアのエカテリンブルク・フィルハーモニー合唱団 × アンドレイ・ペトレンコの新譜をApple Music で見つけた。 昨今の情勢もあって、ロシア音楽に触れることに少しの抵抗感があるが、ロシアという国の国民を一枚岩で捉えるのも、人間を一面的に捉えるのも…

Standing On the Shoulders of Giants / Neuer Kammerchor Berlin

指揮者アドリアン・エマンス(Adrian Emans)によって2016年に創設された新ベルリン室内合唱団(Neuer Kammerchor Berlin)のデビューアルバム「巨人の肩に乗って」。Grahamの同名の吹奏楽曲をすぐに浮かべてしまうのは吹奏楽部出身の悪いクセ。Google Schol…

Rebecca Dale: Night Seasons / テネブレ

イギリスの女性作曲家レベッカ・デールの作品集。管弦楽曲(1)、合唱曲(2, 4-8)、管弦楽・合唱曲(3, 9-11)という構成であり、いくつかの曲にはチェロやソプラノのソリストが入る。演奏はいずれも実力派のフィルハーモニア管弦楽団(マイケル・コリンズ…

Duruflé: Requiem & Poulenc: Lenten Motets / The Choir of Trinity College Cambridge

トリニティ・カレッジ混声合唱団(スティーヴン・レイトン指揮)によるデュリュフレ「レクイエム」とプーランク「悔悟節のための4つのモテット」の新録音。さすがの完成度。 デュリュフレ「レクイエム」は混声合唱やソロももちろん良かったけれど、オルガン…

Northern Lights / Zero8

スウェーデンの男声合唱団Zero8によるEP (個人的にバーバーショップ・ハーモニーのグループという印象も強い)。イェイロの「Northern Lights」やシュトラウスの「Traumlicht」など6曲収録。クラシカルな発声ではないが、重厚で柔らかいサウンドが心地良い…