2021
アラミレによるウィリアム・バードの作品集第一弾。第二弾(1589)は以前このブログでも取り上げているが、今回は1588年に出版された『詩篇、ソネット、悲しみと敬虔の歌曲集』を全曲録音した一枚。トマス・タリスとの出版楽譜(1575年。アラミレは2011年に…
また不意にジェズアルドが聴きたくなって、今回はコレギウム・ヴォカーレ・ヘント(フィリップ・ヘレヴェッヘ)のマドリガーレ集第5巻をセレクト。タイトルにもなっている1611年はジェズアルドが亡くなるわずか2年前で、聖週間のためのテネブレ・レスポンソ…
古楽アンサンブルグループ・グランドラヴォアのジョスカン。ティールマン・スザートがジョスカンの死後に刊行したジョスカン・デ・プレのシャンソン作品集(偽作を含む)を収めた一枚。ビョルン・シュメルツァー指揮。副題には「悲しみの歌、嘆きの歌、死の…
今回はジョスカン・デ・プレと同時代の作曲家ハインリヒ・イザークのミサ曲『どうしたら楽しみを手に入れられるだろう』を中心に収めたチンクエチェント演奏の一枚。 ミサ『どうしたら楽しみを手に入れられるだろう(Missa Wohlauff gut Gsell von hinnen)…
フランドル楽派のルネサンス音楽を中心に録音を進めているチンクエチェントのアルバムを遡るように聴いている。今回は2021年にリリースされた、ヤコブ・ルニャールの二つのミサ曲と三つのモテットを録音した一枚を聴いた。 前半のミサ『キリストが復活した M…
メシアン作曲の「5つのルシャン」「O sacrum convivium」と、ゴットヴァルト編曲のドビュッシー「アンジェラスの鐘(Les Angélus)」「雪の上の足跡(Des pas sur la neige)」、ラヴェル「ため息(Soupir)」、マーラー「Ich bin der Welt abhanden gekomme…
ルネサンス期の合唱作品に触れてみたいということは前々から思っていたが、難しそうだし敷居が高いなと勝手に思ってしまっていて、なかなか手を出せずにいた。ただ、このブログを書くようになってから今まで聴いてこなかったジャンルのアルバムも聴くように…
ブルックナーのモテットと M. ハイドンのモテットを取り上げた、ライプツィヒMDR放送合唱団(ドイツ)による2021年のアルバム。ブルックナーはだいぶ聞き慣れてきているか、ハイドンのモテットは完全に初めて聞く。 ブルックナーのモテットは全体的に良い仕…