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The Golden Renaissance: Josquin Des Prez / Stile Antico

ルネサンス期の合唱作品に触れてみたいということは前々から思っていたが、難しそうだし敷居が高いなと勝手に思ってしまっていて、なかなか手を出せずにいた。ただ、このブログを書くようになってから今まで聴いてこなかったジャンルのアルバムも聴くようになって、バードやジョスカン、ビクトリア、パレストリーナなどの作品もちゃんと聴いてみたいという気持ちが強くなってきた。

どのような頻度になるかは分からないが、今回を皮切りに、少しずつルネサンス期の作品を聴くという試みをやってみたい。

第一回は、スティレ・アンティコがジョスカン・デ・プレの作品を中心に取り上げた2021年のアルバム「The Golden Renaissance: Josquin Des Prez」を聴いた。

5声の Salve Regina から始まり、晩年のミサ作品である Missa Pange lingua にジョスカンの別の作品を挟むような形で構成されている。El grillo のような少し異質な作品も入っているが、基本的には緻密ながら雄大で、敬虔なポリフォニー作品が並ぶ。ミサに色々挟む構成には当然意味があるんだろうけど、個人的には連続で聴きたいなと思ってしまった。

アルバムの最後にルネサンス期の作曲家であるヴィンデルス、マントヴァによる作品も収められている。これらがジョスカンへの敬愛に溢れた作品なのは聴けば分かる(特にマントヴァの Dum vastos Adriae fluctus は素晴らしいなと思った)。

スティレ・アンティコは各パートが3人いるからだと思うが、少し「厚み」が感じられるサウンド感だなぁとも思った。


The Golden Renaissance: Josquin Des Prez
Stile Antico
2021 / Decca 4851340
参考: Presto

The Golden Renaissance: Josquin des Prez

The Golden Renaissance: Josquin des Prez

  • スティレ・アンティコ
  • クラシック
  • ¥2546
★★★★☆(2024/6/7)