アメリカの作曲家マイケル・ジョン・トロッタ作曲の「レクイエム」のオルガン伴奏版が収められた一枚。テネブレの安定した演奏が光る。
全11トラックだが、最終トラックはおまけなので(Lux aeterna のカット版)、10曲構成となっている。少し難しい部分もないことはないが、基本的に合唱作品としては平易であり、純朴な美しさをもった作品である。ロンドン交響楽団 & ロンドン・ヴォイセズが第1曲の管弦楽伴奏版の録音をリリースしたばかり。
テネブレのアルバムに話を戻すと、旋律の絡み合いが印象的な Sanctus、ソプラノソロの旋律美が際立っていた Pie Jesu、和声的な美しさが特に光っていた Lux aeterna あたりが聴きどころだったと思う。強く印象に残る感じでもなかったが、聴いていて心地良い曲であることは間違いない。
Michael John Trotta: Requiem
Tenebrae, Nigel Short
2024
★★☆☆☆(2024/6/22)