2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧
イギリスの室内合唱団エリジアン・シンガーズ(サム・ロートン指揮)による一枚は、イギリスの有名な作曲家の未録音作品集。だいたいこの手のアルバムは聞き流しながら印象的なところを書いていくのだが、今回は一曲一曲をちゃんと聴いてみた。 サラ・マクド…
「ディズニー・オン・クラシック」の演奏会には一度も行ったことがないのだが、10年前くらいにアルバムをとにかく TSUTAYA で借りて聴きあさっていた時期があった。 借りたアルバムの中で特に好きだった記憶があるのは、おそらく最も古い『2004』。名曲づく…
今回は2024年リリースの新譜。ダリオ・リベキ指揮のエラート合唱団というイタリアの合唱団による演奏で、近現代イタリアの合唱作品を収録している一枚。収録曲はピツェッティ作曲『レクイエム』、マルグッティ作曲『ミサ・ロルカ』より Kyrie、Sanctus、そし…
余談を少々。何かを評価することの根幹にあるのは「比較」である。比較なくして評価は成し得ない。その比較対象が、個人の内的基準なのか、客観的基準なのか、間主観的に定められた基準なのか、はたまた作曲家と作曲家か、合唱団と合唱団か、指揮者と指揮者…
昨日のブログに引き続き。更新スケジュールをぼちぼち変えようかなという気持ちでいる。 踊ってばかりの国『On the shore』 THE イナズマ戦隊『グッジョブ!!』 トクマルシューゴ『Song Symbiosis』 長谷川白紙『魔法学校』 日向文『誰も知らない - EP』 その…
雑文を無責任に放流してみるブログ。普段以上に推敲していないのだが、あしからず。 今回は「最近聴いた音楽 / 24-07-28」の原稿として書いていたが、内容的に合わないと判断して削除した文章。 小山田圭吾の記事に寄せて 2021年の騒動について触れた文春記…
毎週日曜の定期ブログ。今週も2日連続での投稿で本日は前編。基本的にこのブログはディスクレビューではなく視聴記録という気持ちで書いているけれど、作品のことを書くか、作品を聴いた上での自分の中の揺らぎのようなものを書くのか、今週は迷ったところが…
今回はジョスカン・デ・プレと同時代の作曲家ハインリヒ・イザークのミサ曲『どうしたら楽しみを手に入れられるだろう』を中心に収めたチンクエチェント演奏の一枚。 ミサ『どうしたら楽しみを手に入れられるだろう(Missa Wohlauff gut Gsell von hinnen)…
フランドル楽派のルネサンス音楽を中心に録音を進めているチンクエチェントのアルバムを遡るように聴いている。今回は2021年にリリースされた、ヤコブ・ルニャールの二つのミサ曲と三つのモテットを録音した一枚を聴いた。 前半のミサ『キリストが復活した M…
今回は、ストラヴィンスキー『詩篇交響曲』、シェーンベルク「地上の平和」、バーンスタイン『チチェスター詩篇』、ツェムリンスキー「詩篇 第23篇」が録音された一枚。テネブレ & BBC交響楽団(ナイジェル・ショート指揮)の演奏。ほとんど初めて聴く。 ス…
いきなりの余談だが、Vlaams radiokoor という名前を最初に見たときに、作曲家のブラームスを名前に冠した合唱団だと勘違いしたことを急に思い出した。今回はそんなフラマン合唱団の演奏(バルト・ファン・レイン指揮)のブラームス作曲『ドイツ・レクイエム…
今回はザ・シックスティーン(ハリー・クリストファーズ指揮)のパレストリーナ・プロジェクトの1枚目。2023年に9枚目のアルバムがリリースされている。第10弾がいつになるかは知らないが、それまでに9枚目に到達できると良いなと。 パレストリーナは言わず…
今回はジョルジュ・リゲティの無伴奏合唱作品集。SWR ヴォーカルアンサンブルの演奏で、「無伴奏合唱曲全集」と銘打たれている。指揮は若手の気鋭ユヴァル・ワインバーグ。熱量のあるリゲティを楽しめるなかなかの一枚。過去にリゲティは数回聴いているが、…
新しく聴いた音楽を備忘録としてまとめている定期ブログ。昨日のブログの続きです。 kurayamisaka「jitensha」 kurayamisaka『kimi wo omotte iru - EP』 スキマスイッチ『A museMentally』 乃木坂46「チートデイ」 the bercedes menz 「SMAP」「行為する惑星」 …
今週新しく聴いた音楽を記録している定期ブログ。今週は多くなってしまったので、今回は最新リリース(今週リリース)の作品を中心に書き留めている。残りは明日公開。 Ålborg『The Way I See You』 くじら「あれが恋だったのかな (feat. にしな)」 佐藤千亜…
今回はアメリカの作曲家フランク・ラ・ロッカ作曲のミサ『Messe des Malades』とレクイエム『忘れられた人々のためのレクイエム Requiem for the Forgotten』が録音された一枚を聴いた。演奏はベネディクトXVI合唱団とベネディクトXVI管弦楽団(リチャード・…
スティレ・アンティコの過去作を聴いてみようと思い、今回は2019年リリースの『異国にて』を聴いた。エリザベス朝時代に「亡命」した作曲家の作品集である本作は、実際にイギリスから離れた作曲家やイギリスに残りながらも精神的には「異国」を生きるようだ…
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるシェーンベルクの弦楽合奏版『浄められた夜(浄夜)』と、R.シュトラウス『アルプス交響曲』の録音。詳細は調べきれなかったが、おそらく2023年の会員限定コンサートの録音。指揮はクリスティアン・ティーレマン。…
今回はオックスフォード・モードリン・カレッジ合唱団(マーク・ウィリアムズ指揮)による「夕刻」をテーマにした合唱作品集。ルネサンスと現代曲を中心に録音している。発声からは若さを感じるが(少年合唱団が入っているのだろう)、全体的な仕上がりは名…
今回は SWRヴォーカルアンサンブル(マーカス・クリード指揮)による「イタリア合唱曲集」を。「世界の合唱曲」シリーズの一枚で、販売順に聴いていないので、個人としては日本、フランス、ロシアに続く4枚目となる。 前半にはヴェルディ作曲の『聖歌四篇』…
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の定期会員限定のコンサートを録音したアルバム。オーストリア出身の指揮者フランツ・ウェルザー=メスト指揮。ワーグナーの『パルジファル』より「Prelude」、R.シュトラウスの交響詩『死と変容』、ドヴォルザークの『交…
今回はロシアの作曲家セルゲイ・タネーエフによる「12の合唱曲」を聴いた。タネーエフはチャイコフスキーの弟子で、ラフマニノフ、グラズノフ、プロコフィエフらの師匠でもある。先日、SWR ヴォーカルアンサンブル(マーカス・クリード指揮)のアルバム「Rus…
今回はルートヴィヒ・ダーザーの二作のミサを収録したウエルガス・アンサンブル(パウル・ヴァン・ネーヴェル指揮)の一枚。昨日のチンクエチェントと連続でのダーザーである。 前半の6声ミサ『万物の連なりを越えて Missa Preter rerum seriem』は、ジョス…
今回はドイツのルネサンス作曲家ルートヴィヒ・ダーザーの合唱作品集。オルランド・ディ・ラッソ(ラッスス)の影に隠れてこれまであまり注目されてこなかったダーザーだが、そんなダーザーに光を当てた作品集が2023年には2枚リリースされている。今回はチン…
今回はアラミレのバード。デイヴィッド・スキナーが率いる合唱団アラミレと古楽アンサンブル・フレットワークの演奏で、作曲家ウィリアム・バードの1589年に出版した作品集の3声から6声の作品(一部は独唱に変更されているが)を全曲録音。 3声作品は無伴奏…
毎週新しく聴いた音楽を備忘録として残している定期ブログ。好き勝手に記しているブログなので、過去に書いた文章を読み返して恥ずかしくなったりもするが、ありのまま書くことをモットーに。今週はいつもより多め。 片想い『からまるおも』 雪国『pothos』 …
今回は ORA Singers × スージー・ディグビーのアルバムを。ORA Singers はルネサンスの名曲と、その現代合唱による反映をテーマにした合唱団だが、今回聴いたアルバムはルネサンスの作品がほとんどで、最後のマクミランのみ現代曲という構成になっている。『…
今回はバロックの大作曲家の一人ハインリッヒ・シュッツの『音楽による葬送』に加えてシュッツのモテットと現代作曲家ニコラウス・ブラスによる現代曲『アースダイバー』を収めた2022年リリースの一枚を。フローリアン・ヘルガート指揮のコールヴェルク・ル…
今回はラトビア放送合唱団の演奏によるラトビアの女性作曲家ルーツィア・ガルータの合唱作品集。ほとんどが4分未満の小品。ブログを書きながら気づいたが、サブスク(Apple Music)上では 2024/7/12 時点で楽曲情報が大きく間違っている模様。具体的には、曲…
ロシアの無伴奏合唱作品を集めた SWR ヴォーカルアンサンブル・シュトゥットガルト(マーカス・クリード指揮)の一枚。世界の合唱作品を録音するシリーズ。このブログでの紹介はおそらく第三弾。 シュニトケ「3つの宗教曲」はラフマニノフやチャイコフスキー…