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Bruckner: Latin Motets / Latvian Radio Choir

ラトビア放送合唱団 × クラーヴァによるブルックナーのモテット作品集。2020年のアルバム。

すでに多くの録音がある Os justi、Christus factus est、Locus iste、Ave MariaLibera me という名曲群から始まるが、あまりの上手さに驚く。絶品のサウンドで繊細な仕上がり。

その後、ミサ曲(WAB146)を経て、4つのタントゥム・エルゴ(WAB32, 41, 42, 43)へ。このあたりはあまり聴かない作品群だったが、絶品揃いであったし、結構ここが印象に残った。タントゥム・エルゴは個人的に WAB42 が好み。

最後は Virga Jesse、Pange lingua、Salvum fam populum tuum、Tota pulchra es、Vexilla regis prodeunt。Virga Jesse はこういう上品な演奏で聴くと個人的に曲の良さを何倍にも感じられる。残りの4曲は相対的に録音が少ない印象があるが、劣らず名曲揃い。弱奏の Amen で静かに閉じられるところもやはり良い。

少し響きすぎかなと最初は思ったところもあるが、細部がほとんど潰れることもないし、フォルテでも柔らかく包まれた上品なハーモニーとやりすぎない丁寧な解釈が良かった。


Bruckner: Latin Motets
Latvian Radio Choir, Sigvards Klava
2020 / Ondine (ODE1362-2)
Links: Presto, HMV

Bruckner: Latin Motets

Bruckner: Latin Motets

  • Latvian Radio Choir & Sigvards Klava
  • クラシック
  • ¥1528
★★★★☆