What Didn't Kill Us

生存記録。レビューではなく日記。

2022

Rachmaninoff: Liturgy of St. John Chrysostom / Estonian Philharmonic Chamber Choir

久しぶりのラフマニノフ。エストニア・フィルハーモニー室内合唱団(カスパルス・プトニンシュ指揮)の演奏で、『聖ヨハネス・クリソストムスの典礼』を聴いた。抜粋での録音(第15曲が抜けている & おそらく各曲もカットあり)。通しでしっかり聴いたことは…

Ein Menschliches Requiem / Vlaams Radiokoor

いきなりの余談だが、Vlaams radiokoor という名前を最初に見たときに、作曲家のブラームスを名前に冠した合唱団だと勘違いしたことを急に思い出した。今回はそんなフラマン合唱団の演奏(バルト・ファン・レイン指揮)のブラームス作曲『ドイツ・レクイエム…

Schütz: Musikalische Exequien & Brass: Voices / Chorwerk Ruhr

今回はバロックの大作曲家の一人ハインリッヒ・シュッツの『音楽による葬送』に加えてシュッツのモテットと現代作曲家ニコラウス・ブラスによる現代曲『アースダイバー』を収めた2022年リリースの一枚を。フローリアン・ヘルガート指揮のコールヴェルク・ル…

Gesualdo: Tenebrae Responsories Maundy Thursday / The Gesualdo Six

イギリスの男声アンサンブルであるジェズアルド・シックスがジェズアルドの大作『聖木曜日のためのテネブレ・レスポンソリア』を取り上げた一枚。ジェズアルドの作品と並んで、ルネサンス期の名作であるタリス『エレミアの哀歌』も収録されている。さらに、…

Saint-Saëns - Hahn: À la lumière / Accentus

フランスの室内合唱団アクサンチュスの演奏は独特の味わいがあるなぁといつも思わせてくれる。19〜20世紀のフランスで活躍した作曲家、サン=サーンスとレイナルド・アーンの合唱作品を収めた一枚『光に寄す À la lumière』もアクサンチュスらしい深く芳醇な…

Villard & Martin: Doubles messes a cappella / Académie Vocale de Suisse Romande

スイス・ロマンド・ヴォーカル・アカデミーというスイスのフランス語圏を本拠地とする声楽アンサンブルによる一枚。全く聴いたことがない合唱団だったが、演奏のクオリティは高い。 Villard & Martin: Doubles messes a cappellaAcadémie Vocale de Suisse R…

Lux Aeterna - Choral Works by György Ligeti and Zoltan Kodály / Danish National Vocal Ensemble

20世紀のハンガリーを代表する作曲家コダーイとリゲティによる合唱作品を集めた一枚。デンマーク国立声楽アンサンブル × マーカス・クリード指揮による演奏。 一曲目は表題曲のリゲティ「Lux Aeterna(永遠の光)」。リゲティ作品はこれまで全く触れたことが…

Stella / ORA Singers

ルネサンス期の楽曲を聴こうという「ルネサンスシリーズ」の第4回目として、ORA Singers による「ルネサンスの至宝とその反映」シリーズの第3弾「Stella」を聴いた。 StellaORA & スージー・ディグビークラシック¥1681 このアルバムは16世紀のスペインの作曲…

Pawel Lukaszewski: Sacred Choral Works / ラトビア国立合唱団

ラトビア国立合唱団(マーリス・シルマイス指揮)による、パヴェル・ウカシェフスキ(ポーランド)の宗教的な合唱作品を集めた、2022年リリースの一枚。2010年以降の作品が多く収録され、初録音も多い。 M1. Oratio pro adventus が2分ちょっとの短い作品な…

Bruckner Spectrum / The Zurich Chamber Singers

チューリッヒ室内合唱団による2022年のアルバム「ブルックナー・スペクトラム1」。ここ数年のブルックナーのアルバムでも漁ってみようという気持ちになって選んだ一枚目。 パレストリーナの5声Ave Mariaから始まりブルックナーのAve Mariaで閉じられるこのア…

Van Gogh in Me / Netherlands Chamber Choir

オランダ室内合唱団 × ダイクストラによる2022年のアルバム。ゴッホやクリムトが生きた時代の音楽を集めたアルバムとのことだが、クリムトという画家を知らないくらいには美術には疎いので、この二人に注目する意味というのはあまり理解できていない。 アル…