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Art choral vol.1: Renaissance / Ensemble ArtChoral

アンサンブル・アートコラール(マティアス・マウテ指揮)による、ルネサンス期から現代までの合唱曲を辿る「合唱の芸術」シリーズの第1集である。順番にリリースされているわけではないので、このアルバムで11枚(予定)中の5枚目らしい。

Art choral vol. 1: Renaissance

Art choral vol. 1: Renaissance

  • Ensemble ArtChoral & Matthias Maute
  • クラシック
  • ¥1935

収録されているのは、パレストリーナ、C. デ・モラーレス、ビクトリア、ジャヌカン、A. ガブリエリ、ローレ、ジョスカン、ラッスス、バード、タリスの作品。並んでいる作品が有名な作品揃いなのかは浅学のため判断できないが、精細な対位法を重視した音楽や独自のハーモニー感で魅せる音楽など、同じルネサンスでも様々な個性を持った作曲家の作品が並んでいることは間違いない。個人的には、ジャヌカンの「La bataille de Marignan」が印象に残っている。

ルネサンス音楽のアルバムは最近少しずつ手を出すようになって、個人的に演奏の好みも固まり始めた段階ではあるため、厳しく書くならばわざわざこのアルバムで聴かなくても良いかなという演奏が多いなとは思ってしまった。悪い演奏とまでは言わないが、ルネサンス音楽をもっと上手く歌い上げる合唱団は他にたくさんあるかなぁというのが率直なところ。オムニバス的に色々手軽に聴くための一枚には良さそう。


Art choral vol.1: Renaissance
Ensemble ArtChoral, Matthias Maute
2024 (Atma Classique: 5646372)
Links: Presto
★★☆☆☆(2024/6/28)