20世紀ポルトガルの作曲家フェルナンド・ロペス＝グラサによるポルトガル語の無伴奏合唱作品集。ポール・ヒリアーが近年まで首席指揮者を務めていたポルトガルの声楽アンサンブル、コーロ・カーサ・ダ・ムジカによる演奏。
一曲一曲は短いが収録曲がかなり多く、作品のバリエーションも豊か。作品紹介でも触れられている曲だが「最初のクリスマス・カンタータから8つの歌（M6-M13）」の1曲目「Do varão nasceu a vara」は確かに印象に残る。全体を通して、民謡的な響きの作品もあれば、現代曲的な複雑な響きの作品もあるが、特に好みだったのは「2つの古いロマンス（M1, M2）」。特に2曲目が独特な趣の作品で好みだった。
Fernando Lopes-Graça: Canções Portuguesas
Coro Casa da Música, Paul Hillier
2024 (Naxos: 8574309)
Links: Presto, HMV
★★★☆☆（2024/7/1）
