今週は見事に全てがダメだった。ほとんど寝たきり生活。身体が動かせない寝たきりのつらさには匹敵しないにしても、やはりしんどい。エネルギーが枯渇してしまったということなんだろうな。これもまた必要な過程であることは頭では分かっているのだが、必要と分かっていても毎日「またこれか」という絶望と戦わなければいけないのはやはりつらい。
- ささくれ『rebirth』
- TEMPLIME『EMPT MILE』
- 揺れるは幽霊「鯨骨群衆」
- 揺れるは幽霊「fragment」
- 米津玄師「さよーならまたいつか!」
- 角銅真実『oar』(2020)
- トリプルファイヤー「相席屋に行きたい」(MV)
- Bialystocks「ごはん」「Branches」(Live Video)
ささくれ『rebirth』
「ささくれ」か「さかむけ」か、という心底どうでも良いことを考えてしまうバンド名。シューゲイズの結構いい音が鳴っていた。キャッチーさでは「海月」、個人的な好みは「生活」と「飴とナイフ」だったかな。こういうEPを複数集めて作業用とかにしようかなと思いつつ、なかなか行動に起こせていない。⑦
TEMPLIME『EMPT MILE』
あんまり詳しく知らないけど、エレクトロニックである以上に、これぞデジタルで育ったインターネット発の音楽という印象が強い。不思議なことに、ちゃんとした言語化は難しいのだがどことなく「身体性」のなさを感じてしまうところはあり、なんとなくこういう音楽を聴き続けていくと、AI生成の音楽にもあっさり順応できるんだろうなということを思った。悪くもないのだが。⑥
揺れるは幽霊「鯨骨群衆」
バンド名を見ながら、たしかにシューゲイズというのは時折「霊性」的な響きがする気がしたのだが、いざ文字にしてみるとあまり良い言語化ではないかもしれない。なんにせよこのバンド名が良いな。ホリレコのTwitterで見た情報によれば、kurayamisakaのコピバンきっかけのバンドらしくなかなか驚く。かなり良い音が鳴ってる。リリックセンスもある。テンポが途中でグッと加速するところで惹き込まれる。⑧
揺れるは幽霊「fragment」
サブスクの順番的にはこちらの方が先。轟音っぽさは少し減ってもう少しクリアな感じの一曲だったが、こちらも中盤でテンポが変わるところが良い。ポップミュージックでのBPMの変化って決して多くはないからついつい「ひっかかる」。ガラスって普段は尖っていないのに、破片になることで傷をつけるようになるというのと、人はよく心をガラスに喩えるんだよなぁというのをぼんやり思ってたのが結びつけられたような、まぁそんな感覚があった。良作。⑧
米津玄師「さよーならまたいつか!」
結局わたしは『虎に翼』を見ないまま2024年を終えてしまいそうだが、年の瀬になって急にこの曲が好きになった。思えば、元気なときに見ようと思って「後回し」にしたドラマを後から見るということはほとんどないという悲しい事実と直面した2024年だったな。本当は『虎に翼』を「見たかった」のだが、頭では苦い現実をわかってる。もう一生見ないだろうな。とはいえ、今年は思い立ったように『あまちゃん』を全話見たりもしたわけで、この先そういうことになる可能性もなきにしもあらず。未来のことなんかわからないし、結局、見れなかったドラマとの関係も聞けなかった音楽との関係も「さよーならまたいつか!」なんだろうね。⑨
角銅真実『oar』(2020)
2024年にリリースされた『Contact』を聴いたときには、あまりの高度さに何かを語るということも難しかったのだが、この2020年1月リリースの『Oar』はかなり取っつきやすい。なんとなくこの作品には死や別れが匂っているからだろうか、コロナ禍とは関係なく制作されているはずだが、コロナ禍の音楽と言われても驚かない。雰囲気は私の知る中では寺尾紗穂にかなり近く、ピアノを基調とするアコースティックなサウンドで、メロディアスさが際立っている。『Contact』になかったかと言われるとそんなこともないが、『Oar』の歌心には深く魅了されたが、寺尾紗穂と比べるともっと童心的で「薄い」響きがするのが面白い。日付をタイトルにしている楽曲が少なくないのはなぜだろうなぁと思いつつ、まぁそれが理由で聴き始めたんだよなというのもあって。⑩
トリプルファイヤー「相席屋に行きたい」(MV)
コメント欄でキリンジ「嫉妬」がインスパイア元だという情報を得た。それはそうと改めて聴いてると今年ナンバーワンなのではというくらい良いな…(ナンバーワンには選んでないのだが)
Bialystocks「ごはん」「Branches」(Live Video)
ビアリストックス、ライブのクオリティが良すぎてやばいことを知ってしまう。こんなにじんわりと聴かせられたらもう何も言えない。