とある話題に触発されて、絶対音感を持っている人の音楽体験というのは一体どうなっているのか、ということを考えている。そもそも何を基準にしての「絶対音感」なのか。たとえば基準となるAの音を440Hz、442Hzのどちらでチューニングされているのか。あるいは平均律なのか純正律なのか。純正律の長三和音の第3音を少し低くとることで調和するのは絶対音感持ちの人からしたら気持ち悪いのか。ポルタメントは聴けるのか。雅楽は聴けるのか。ベルセデス・メンツの音楽は絶対音感とそんなに相性が悪いのか…(事の発端)。
まぁ、そんな問いはさておき、転調し続けるドレミの歌のニューバージョンがアップロードされていて、思わず笑ってしまった。
- Pygmy I'm cricket『can't swim』
- the bercedes menz『mutist beach』
- TOMOO「コントラスト」
- betcover!!『時間』(2021)
- kurayamisaka『kimi wo omotte iru』(2022)
- 家主「Dreamy」(2020)
Pygmy I'm cricket『can't swim』
聴きながらパッと思い出したのはodol。優しい音づくりに魅了される一枚だった。結構好き。
the bercedes menz『mutist beach』
ベルセデスの2nd。1st以上に好きだな。ちゃんとこの人たちが「J-POP」を名乗ってることに希望を感じるかも。最近の洗練されたサウンドがトレンドのJ-POPと比べればローファイでラウドなゴリゴリのロックの音がしているが、J-POPとして当たり前に受け入れられているのは類い稀なるポップセンスがあるからだろう。このきわっきわのところを攻めるバンド、まったく嫌いじゃない。
TOMOO「コントラスト」
気持ちの良いバラードだ。TOMOOさん、どのタイアップも外さないな。今度のドラマはちゃんと完走できるかな。
betcover!!『時間』(2021)
世間(SNSの音楽オタク)にはこの作品が一番の名盤扱いされているようなのだが、『卵』と比べても魅力を掴み損ねている。悪いということではなくて、なんだかすごいことにはなっているのは分かるのだが、結局何がすごいのかもよく分からなくて、この圧倒的なまでのおどろおどろしさを前にしてどう言葉にしたら良いかも分からないままに立ち尽くすしかない感じ。とはいえ、闇に吸い込まれるような不思議な吸引力があって結局音がこびりついてしまった。何度も聴くものなのかは分からない。
kurayamisaka『kimi wo omotte iru』(2022)
久々にkurayamisakaを聴きたくなった。過大評価とか過小評価とかはよくわかんないけど、ほぼ確実に次世代オルタナの筆頭ではあるよな。
家主「Dreamy」(2020)
アルバム(石のような自由)のバージョンとだいぶ違って驚いた。アレンジはだいぶ違うし、マスタリングがかなり違うし、こちらの方が素朴な味がある。後奏が良かった。