タリスのことを調べていて、たまたま見つけたアルバム。キングズ・シンガーズがコロナ禍でリモート録音した6曲を収録したEP。
リモートといえどアンサンブルは上手い。音声の音質が少し異なっているところとか、あるいは Dance to Thy Duddy というハイテンポな曲でだいぶギリギリで走り抜ける感じとか、そういう本来なら「粗」と呼ぶべきところが、逆に生々しくてエキサイティングな一枚だなと思った。
The King's Singers: In Isolation - EP
The King's Singers
2020 (Signum: SIGCD818)
Presto
★★★☆☆（2024/6/15）
余談
どうでもいいことだけど、聴きながら「不要不急」と「エッセンシャルワーカー」という言葉がやたらと用いられた頃のことを思い出した。
この言葉が必ずしも間違ってると言うつもりはないけれど「不要不急」は「国民の自由を制約してコントロールする」ための便利な言葉としてすっかり定着したなぁという目で見ている。
個人的には不要とか不急とかを勝手に他者から決められるという、これほどムカつく言葉はないと思っているのだが、当時から今に至るまでなかなか他人から理解されない感覚。
