J.S.バッハのモテットから4作をジャズ × 合唱にアレンジした一枚。THE イロモノという趣の一枚で、歌もののジャズのようなものかと思って聴いていると、ところどころ「素材そのまま」に合唱として顔を出すバッハが絶妙に（良い意味で）気持ち悪くて面白かった。
最初は、チルコットの A Little Jazz Mass のように合唱が jazzy に歌う曲をイメージしたのだが、合唱はアレンジこそあるけれど jazzy な歌唱をしないので（jazzy な歌唱はソロヴォーカルが一手に引き受けている）、「ミックス」曲っぽい仕上がりだなと思った。テナーサックスとドラムがよく効いている。
曲ごとにもう少しカラーの違いがあったらもっと面白かったかなとは思う。
Barock in Blue
Münchner MotettenChor, Maximilian Höcherl Ensemble, Benedikt Haag, Maximilian Höcherl (vocals), Valentin Preißler (tenor saxophone), Maruan Sakas (piano)
2020 (Rondeau: ROP6197)
Links: Presto
★★★☆☆（2024/6/24）
