What Didn't Kill Us

娯楽を借りた生存記録

Palestrina: Vol. 2 / The Sixteen

今回はザ・シックスティーンのパレストリーナシリーズの2枚目。まだまだ最新作の9枚目まで先は長い。

今回のアルバムは、クリスマスのミサ曲『今日、キリストは生まれたまいぬ Missa Hodie Christus natus est』を中心に、クリスマスに関連した作品(キリストを賛美する作品)をセレクトしている。季節外れのアルバムを選んでしまったなと思ったが、聴くとそこまでクリスマスを感じさせるわけでもない。ミサはもちろんその他の楽曲も華やかな色合いのハーモニーが楽しめる。

とにかく今回のアルバムは縦(和声)の美しさが印象に残っている。よく鳴らしているなと感じる演奏が多く、華美なハーモニーが常に支配する中で滑らかな旋律や細かいパッセージを楽しめるのが良い。個人的に M2「Christe Redemptor omnium」M16「Videntes stellam Magi」は特に印象的だった。ソロモンの雅歌の3曲目「Nigra sum sed formosa」の終盤のあたりも好み。

シックスティーンは安定して上手いし、余裕を感じさせる玄人の演奏という感じもある。今作は全体的に好みの雰囲気の曲が多かった。


Palestrina: Vol. 2
The Sixteen, Harry Christophers
2012 (Coro: COR16105)
Links: Presto(CD), Presto(DL), hmv, booklet(pdf), CPDL
★★★★☆(2024/7/28)

Palestrina: Vol. 2

Palestrina: Vol. 2

  • ザ・シックスティーン & ハリー・クリストファーズ
  • クラシック
  • ¥1528